冬の鹿たち | おやじの絵日記

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後期高齢おやじの絵日記です

奈良の実家の北側には、その周辺を縄張りにしている鹿の群れがいます。

雌と小鹿が十数頭いて、あとボス鹿と若い雄鹿が数頭います。

この群れは、奈良公園の鹿苑をねぐらにしている鹿ではなく、完全に野生の鹿たちです。

従って冬場は主食である草が枯れてしまい、大変厳しい状況に置かれます。

一歳未満の小鹿が生き残れる(生存率)は約半数だと聞きました。

奈良の鹿は野生動物なので、人間がエサを与えることは基本好ましい事ではありません。

しかし近所の人たちは、見かねて野菜などを夜間にそーっと与えているようです。

(中には家庭の生ゴミを投げ捨てに来るような不届き人もいるようで、鹿が食べない野菜屑などが残されて問題になっていますが)

そんな事でエサの少ない冬場は、ビニール袋を下げていると、エサをもらえるのかと思った鹿たちの視線を一斉に浴びます。

小鹿のつぶらな瞳に見つめられると、思わず「ゴメン!」と謝ってしまいます。

しかし今日は団地で集めたドングリを持って来ていたので、少しだけ喜んで貰いました。
(ドングリは公園にもたくさんあって鹿の冬場の食料なのですが、この時期にはもう残っていません。)

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