「母に歌う子守唄」 | おやじの絵日記

おやじの絵日記

後期高齢おやじの絵日記です

以前に知人から勧められていた本を図書館で借りました。

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この本を読んで同じ在宅介護といってもいかに自分が恵まれているかよく分かります。

夜に二時間おきに寝返りをさせたりとか、とても一人の人間で出来る事じゃないと思います。

それと薬、特に精神系の薬の怖さを再認識しました。

私の母の時にも経験しましたが、患者を落ち着かせるため処方されるこの種の薬は、

本質的に人の意識が正常に働かなくなるリスクをもっており、失敗すると植物人間状態に陥ります。

著書の前半はこういった病院(から処方された薬)との闘いが書かれています。

後半は介護施設との闘いが書かれています。

ヘルパーさんのミス(見逃し)により母親が深刻なダメージを負う事になったためです。

不合理に対し徹底的に戦う著者の姿は、原発反対運動などで時々目にしますが、実に「男前」です。

私自身も介護施設との付き合いが日常的にあり、その中では「こうしてくれれば」という思いはままあります。

しかし私の場合は、長い会社勤務の中で身についたものですが、どうしても相手の立場を考えてしまいます。

その結果、対応がメリハリを欠いた事になりがちです。

本来もっと上手に相手に当方の想いを伝えて、なおかつトラブルを避けるような事が出来れば理想なんですがね。