在宅介護ー難しい距離感 | おやじの絵日記

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後期高齢おやじの絵日記です

父は百歳のいまでも自宅のお風呂に独力で入ります。

介護施設から、「お風呂を使ってくださいね」とお誘いを受けるのですが、どうもそれはイヤみたいです。

他人の世話になるのはプライドが許さないようです。

「高齢者が住み慣れた自宅で、(他人の手も借りながら)自分で出来ることは自分でやりながら生活をする。」

これが在宅介護の描く姿ですし、父もこんな形を目指そうとしていると思います。

しかしさすがに父も自分では出来ないことも、(当然ですが)増えてきています。

浴槽の掃除もその一つで、年末に浴槽を見ると、かなり汚れていました。

それで先日水を抜いて洗剤で洗ったのですが、父は残り湯を洗濯に再利用するつもりだったようです。

私がそれを捨ててしまった事で、「なんてもったいない事をするんだ!」となりました。

このように、在宅介護においては介護をする側とされる側の気持ちがすれ違う事がまま起きます。

介護する側が良かれと思ってすることが、被介護者の気持ちと会わないためです。

そこで介護する側はいったいどこまで手を貸したらいいのか、大いに判断に悩みます。

こまめなコミニケーションが求められるのですが、我が父を含め高齢者は耳が不自由な人が多く、細やかな会話が難しいことも多いですね。

私は従来だと「水道代なんてわずかなことやろ!」と感情のままぶつかっていたのですが、

さすがに今は「そうやったんか!汚れてたし!」程度でその場はなんとかやり過ごし、

しばらくは距離を置いて衝突を避けられるようになりました。

それにしても「家事全般について、どこまで手を出すがいいか!?」、距離感の取り方が難しいですね。