現在オリンピックがたけなわですが、「金を期待されて金を取ることの難しさ」を痛感します。
体操の内村選手、フェンシングの大田選手、卓球の石川選手など、何れも金メダルが期待された選手でした。
内村選手は戦前、「オリンピックの魔物の正体がやっと掴めました」と言っていたにも関わらず、最も得意とする鉄棒で落下しました。
周囲の期待が大きいほど、選手は結果(金メダル)を意識せざるを得なくなります。
そしてそのことが心身の自由度を奪い、思うように体が動かなくなるんだと思います。
あのイチロー選手でさえ3000本という結果を前にして、思うようなプレーが出来ずに悩んだといいます。
「メンタル」を鍛えれば云々と言いますが、このプレッシャーを克服することは、人間である限りは容易なことではないように思われます。
そんななかで、今日感心したのは体操団体の金メダルです。
「団体で金メダルを取らないと意味がない!」と公言していた内村選手でしたが、6位から大逆転で念願を達成しました。
自身は必ずしも万全ではなかったようですが、チームのメンバーがそれぞれに貢献し、見事に団体優勝を勝ち取りました。
内村選手の高い意識が、メンバーの高いモチベーションにつながったと言われています。
お見事でした内村選手!
表彰台でのあなたの笑顔がとっても素敵でした! おめでとう!