今日は裏山にジューンベリーを採りに出掛けました。
木の低いところはまだ十分熟してなくて、脚立に乗って高い所の実を採りました。
途中で散歩をしている上品そうな老人に声をかけられました。
「それは何という実ですか?」
「ジューンベリーという木の実で、ブルーベリ―なんかと同じ種類です」
「では食べることは出来るのですか?」
「はい 甘くて美味しいですよ」
「では一つ所望してもよろしいかな?」
「はい いま採ります」 「・・・・・・・」 「味はどうですか?」
「ほのかな甘さがあって、やはりブルーベリーと似ていますね」
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という会話をしたのですが、驚いたのは「所望」という言葉です。
意味を知ってはいましたが、実際に耳で聞いたのは初めてした。
なんとも気品に溢れた響きで、
「古い日本にあって、現在は失った日本文化!」そんな一端を垣間見た気がしました。