「伊座利」というのは、徳島県美波町にある三方を山に囲まれた漁村です。
そう聞くと日本の過疎や、限界集落の話かなと思うでしょうが、違います。
ここはいま「全国から親子が転入し、高齢者の率が下がっている村」として全国から注目を浴びている村なのです。
今日の夕方のTVで紹介していましたが、全国から視察が絶えないそうです。
しかし数年前は小学児童が3人という状態で、典型的な過疎の村だったそうで、
危機感を持った住民有志が、「子供を増やさないと駄目だ!」と、村全体を巻き込み、都会からの親子の移住者を募る運動を始めたそうです。
その結果今では全国各地から若い親子の移住が増え続けているんだそうです。
いまは田舎に限らず、私の実家(奈良旧市街)で長い歴史のある市立幼稚園が、
園児がたった3人しかいないという危機的な状態です。
街の活性化のためには、「観光案内所」をつくるより前に、子供を増やさないと街の明日がないと思います。
「子育てのしやすい街づくり」は、官民で知恵と力を合わせれば出来ることを、
「伊座利」村は教えてくれているんだと思います。