バングラディッシュから | おやじの絵日記

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後期高齢おやじの絵日記です

今日バングラディッシュから一時帰国している友人と何年振りかで会って話しました。
その友人は首都ダッカ郊外で縫製工場の建設と立ち上げの責任者をしています。
 
その彼が今一番頭を痛めているのは、契約とか納期とかいうビジネス世界における約束事が殆ど守られない事だそうです。
 
契約があっても納期は遅れる、金額は釣り上げてくるという事が日常茶飯事で、
 
電話やメールで仕事が出来る日本とは大違いで、毎日が戦争だと嘆いていました。
 
「海外に出ると日本のすばらしいさを実感します」と言っていました。
 
ただビジネスではそんな最悪な状況で、人々の生活も極貧状態ですが、
 
人々は大体家族単位に10~20人と大勢で集まって暮らしていて、
 
総じてみんな表情は明るく活気があるそうです。
 
それに比べると、日本は生活レベルは格段にいいですが、核家族化していて、
 
家族はばらばらで大人も子供も忙しく、生活に余裕が感じられないと言ってました。
 
友人のそんな話を聞いて思うことは、
 
ひょっとすると、われわれは「資本主義」という形のない怪物に洗脳されて、
 
明日の「幸せ」を求めて動き回る「ハツカネズミ」状態なのかもしれないですね?!
 
最後に彼が言っていたのは、バングラでは日本の印象が世界でNo1だそうです。
 
それは一つには、孤児院の運営などのボランティア活動に多くの日本の若者が、
 
バングラディッシュに渡航しているそうです。
 
そしてその若者たちと話をしていると、日本の若者の頼もしさと力強さが感じられ、
 
新しい時代の動きを感じると言っていました。
 
彼は明日日本を離れ、また戦場に戻るそうです。
 
健闘を祈ります!