「白磁の人」 | おやじの絵日記

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後期高齢おやじの絵日記です

最近どういう訳か妹がよく本を貸してくれます。
 
借りた本は「白磁の人」という本で、浅川巧という実在の人物の物語です。
 
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             「白磁の人」 江宮 隆之 河出書房
 
浅川巧という人は、大正時代に日本が韓国を併合した時代に韓国に渡り、
 
本職の営林署の仕事で禿山の多かった韓国の山々に植林をする傍ら、
 
韓国の陶器(白磁・青磁)や木工などの民芸の素晴らしさを研究・紹介した人です。
 
戦前の朝鮮人差別の風潮のなか、植林や民芸研究で韓国の人々と深く交わり、
 
その墓はソウル郊外にあり、今も現地の人たちの手によって守られているそうです
 
 
 
戦前のあの時代にこんな日本人もいたんですね。
 
今日まで浅川の「あ」の字も知りませんでした。
 
65年間何を勉強してきたんだろうと、自分の浅学を恥ずかしいと思いました。