大村はま「優劣のかなたに」 | おやじの絵日記

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後期高齢おやじの絵日記です

 
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この本は平成17年に99歳で亡くなった「大村はま」さんという中学校の先生に関する本です。
この方は国語の先生なんですが、単に国語教育にとどまらず、戦後の教育界に多大の貢献と影響を及ぼした方だそうです。
 
上の著作を読むと、大村さんの教育(とくに青少年の教育)にかける情熱と責任感が、刃物のような鋭さをもって迫って来ます。
 
多少とも子供たちに教える立場に立った私は、只々恥ずかしさと未熟さに身が縮む思いで読みました。
 
私の疑問は、「こんなに真正面から子供たちに向き合った先生がいて、多くの著書や資料を通じてその足跡が残されているにも関わらず、なぜそれが今の教育現場に生かされていないのだろう?」 という点です。
 
今の教室は大村さんの教室の様に生徒達の目はまっすぐ先生を見てはいません。
現場に立つ先生方は「ウツ病」になるくらい必死に頑張っておられるのにです。
 
少々飛躍しますが、私は今の仕組み(公務員制度)に根本的な問題があると思っています。
警察官が人を殺したり消防士が放火したり、こんなことが起こってる世界です。
 
明らかな制度疲労が起きていると思います。
 
大阪市長じゃないですが、抜本的な変革・見直しが必要だと考えます。