刑務所でバンドを組んだ四人が、脱走して逃げまくるお話。
ナチュラル・ボーン・キラーズを青春ロードムービーに仕立てました、みたいな。
話自体は色々はしょった感じがあるけれども、まあ、そこじゃねえんだよ、ということなんでしょう。
あたいは女性ボーカルにあんまし興味がないのだが、このヤスミンの声は大好きだ。
オープニング、バンドの練習シーンなのだけど、ここでね、もう引きつけられた。
彼女の声は、悲しげな歌が似合う。
ANOTHER SAD SONG という曲をね、ヤスミンがギター一本で歌うんだ。
ドイツの田舎の草原の中で。
傾いてるんだろう日の光、黄金色の枯れ草の中を嬉しそうに走り回り、犬の仔のように眠り、ペディキュアを塗り。
逃走中の彼女らには、夢のような時間。
この時の中で歌われるこの歌は、最高にはまる。
ギターがフラメンコギターのような弾き方でね、それも好き。
この曲のところを、何度も何度も繰り返し再生してたら、友達に、もういい、と言われた。
いいじゃんよー。
いい曲じゃんよー。
脱走犯の逃走劇、という普通に生きている人にはありえないシチュエーションなのに、この映画には、普通に生きてたらいくらでもありそうな色んなことが詰まっている。
犯罪者は罪を償うべきだ。
だけど、必死に伸ばした彼女たちの手が、希望を掴めていたらいい。
そう思ってしまう。
ボーカル役のヤスミン・タバタバイは、実際にバンドでボーカルをやっているらしい。
ヤスミンのバンドも聞いてみたいなー。