高校・大学と弓道部に所属していた。アーチェリーではなく和弓である。

高校の時には小笠原流、大学の時には日置流である。

教えはまったくちがった。正反対と言っていいかもしれない。

 

体育専攻で、弓で入学・入部した同級生が2人いた。一人はインターハイ優勝、もう一人は中国大会優勝だった。はじめてこんなすごい人たちを見た。さすがによく当たり、上手だ。まったく別世界の人たちだと感じた。

 

休憩と休憩の間に引く矢数は20本。それを3回こなすのが毎日の稽古だった。

この二人は、18、9本が普通で時に20本(皆中)もあった。わるくても、17本。16本なんて見たことがなかった。理屈も何もない、格が違う。足元にも及ばなかった。

現在、一人は母校の監督で准教授をしており、全日本でも2度優勝している。

 

こういった環境で部活動ができたことはとても幸せなことである。

一流の人たちの中で激しく感化されながら自分を高めていくという経験ができた。

 

地方にいるとどうしても井の中の蛙になってしまう。

若い人には、外界にはまだまだ自分の知らないすごい人たちや世界があるんだということを知って、それを求めていってほしい。

それをせず、オレ的には、というようなことを言わないでほしい。自分がある分野で最も進んだ位置にいるという自負があれば、自分の考えは強く正しいはずだ。進んだ位置にいないと感じたら謙虚になれる。小さくまとまらないでほしい。

 

あるとき、前述の同級生の一人に、「筋がいいから当たっていいよなー。」と毒づいた。

「なめんなよ。」と言われた。それで済む話だ。