一ヶ月以上前の1月末、ヤフオクにZ820が出店されていたので、思わず購入した。
スペックは、Xeon E5-2643 3.30GHz、メモリ24GB、HDD300GB×2、Quadro4000。
現在持っているGeForce GTX TITANがKepler世代のもので、もう少し新しい世代のGPUが欲しいと以前から思っていた。ちょうど1月の中頃、ヤフオクでMSI GeForce GTX 1080 GAMING X 8Gグラフィクボード見つけ、定価の約1/3で購入。
ところが、このグラフィックボードの背が高く、それまでのZ620に実装すると、側面板が閉まらない。もう少し大きなワークステーションを探していたところに、このZ820を見つけたという経緯。
このところ少し時間があったので、Ubuntu 18.04をインストールしたので、以下に紹介する。
(1)グラフィックボードについて
・購入時に実装されていたグラフィックボードは、Quadro 4000という、Fermi世代のもの。NVIDIAのページで確認すると、このグラフィックボードに合うドライバーのバージョンは、nvidia-driver-390のようだ。
・2枚めのグラフィックボードとして、GTX 1080は、最新のnvidia-driver-440まで対応。
・デバイス番号が違うので、それぞれ別のバージョンのドライバーをインストールできるような気もするが、そのやり方が分からないので、両方に合う(Quadro 4000に合わせて)nvidia-driver-390をインストールする。
※実は、最新版のドライバーをインストールしたら、画面サイズが800×600になった。
(ディスプレイはQuadro 4000と接続し、GTX 1080はディスプレイとの接続はなし、すなわちGPGPUとして使用)
という背景で、ドライバーバージョンを決めた。
(2)USBメモリからUbuntu 18.04をインストール
・Ubuntu 18.04日本語のブート用USBメモリを全面のUSBの口に挿入。
・電源投入時に、F9を押下し、Boot MenuでUSBドライブを選び、インストール用のUbuntuを起動。
・Crucial MX500(2.5inch SSD)をHDDのドライブ0に装着して、そこにインストール。
・インストール時の注意点は、HHKB英字配置を使っているので、英語(US)キーボードを選択。
(3)インストール後にすること
・ホームディレクトリ配下のディレクトリ名を英語(ローマ字)表記。
$ LANG=C xdg-user-dirs-gtk-update
・emacsをインストール(メモ用に)
$ sudo apt install emacs25-nox
・入力ソースの優先順を変更
「設定」の「地域と言語」の入力ソースで、
日本語(Mozc)の優先順を英語(US)の上にする。
・日本語入力(Mozcを利用)の設定。
「Mozcの設定」を検索し、「Mozcプロパティ」を開く
「キー設定の選択」の「編集」をクリックして、「Mozcキー設定」画面を開く。
ここで、以下の4つのモード中の、「Ctrl Space」入力キーに対するコマンドを
「Hankaku/Zenkaku」のそれと同じように設定する。
-変換前入力中/変換中/直接入力/入力文字なし
このとき、直接入力、入力文字なしのモードには、「Ctrl Space」がなかったので、
「編集」のメニューから「エントリーの追加」を選んで、エントリーを追加した。
→ インストールメモが入力できるようになった。
・Chromeのインストール
FireFoxを開き、chromeを検索すると、「Chrome for Linuxをダウンロード」ページが
開き、64ビット.debが指定されているので、「同意してインストール」する。
・NASの利用
以前は、sambaをインストールし、smb.confを編集していたが、そのまま利用可能。
「ファイル」の「他の場所」、「サーバーへ接続」で、以下を入力。
smb://xxx.yyy.zzz.www ← NASの(固定)IPアドレス
(4)NVIDIAドライバー
・NVIDIA佐々木さんのこのページの終わりの方を参考にした。
$ sudo apt-get -y install cuda-drivers
※上記のcuda-driveersでは、最新のドライバーがインストールされる。
2020.02.24時点では、nvidia-draiver-440がインストールされた。
自分の環境では、既に述べたように、最新をインストールすると、画面サイズが600×800となる。
それを避けるため、以下を実行する。
$ sudo apt-get install nvidia-driver-390
この後インストールしたDocker、Singularityについては、また別の記事に。
・今回購入したZ820と以前からのZ620(左側)。