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先週火曜日、農水省に電話をしました。
警戒区域に残されている牛や豚に続き、ダチョウまでも「研究目的」の名目で殺処分されるという情報を見て、どうしても納得ができなかった。いたたまれなくなったからです。
仕事中でしたが、空いている会議室にこもって抗議の電話をしました。
電話をすると、農水省内のお客様相談窓口にまわしてくれました。
まず、こちらから、今回の電話の目的を伝えました。
①警戒区域内のペットの保護が進んでいるのに、なぜ家畜は殺処分対象となるのか?
②もし警戒区域内のペットが持ち出せるのなら、家畜も出せるのではないか?省庁間で対応が違うのはおかしい。
③なにを基準に殺処分を決めているのか? もし「研究目的」であれば、各地域に生存するオスを数頭殺処分するだけにして、残りを「経過観察」目的で生かすことはできないのか?
④殺処分に同意している農家さんの家畜以外に、同意していない農家さんへの対応はどうなっているのか?
餌の持ち込みを禁止していたら、同意しない農家さんの牛や豚は餓死してしまうが、その対応はどうなっているのか?
⑤なぜ、羊やダチョウなども殺処分対象になるのか? 「研究目的」であれば殺処分対象は1-2頭にして、残りは経過観察すべきではないか?残りは警戒区域から出してあげてほしい。できないのなら、せめて元いた農場に戻して、ボランティアが餌をあげれるようにシステムを作ってほしいが、それができない理由があったら教えてほしい。
以上、明確な理由、農水省としての指針を教えてほしい。ということを伝えました。
電話に出られたのは女性ですが、こちらの要望を書き留めてくださいました。
それから、女性に以下のことを伝えました。
細野さんが環境大臣に就任してから、明らかに警戒区域に残されたペットへの対応が変わったこと、進んだこと。農林水産省の対応は、以前と変わらないこと、そして、明確な理由も提示されず、殺処分ばかりが進められていること。
警戒区域内に残った動物の対応については、国内のみならず海外からも非難を浴びていることを踏まえて、
殺処分をするのであれば、明確な理由を報道を介して提示すべきである、ということも伝えました。
私の要望をかならず上の方に伝えてください、と何度もお願いしました。
電話の向こうの女性はとても誠実そうな方でした。
伝わってくれることを願います・・・
そして、お願いした内容を、農水省のメールフォームから何度も送信しています。
電話で嘆願して、フォームで念押ししています。
農水省の一人でも多くの方が、今も警戒区域で生きる動物に目を向けてくれるように。
この9カ月間、自分なりに被災地の動物救済に関わってきて痛感することー。
「具体的な要望内容の明示の必要性」です。
ただ単に「助けてあげてください」と、連呼しても、行政や国はなにもできないのだと思いました。
自分なりに情報をまとめて、「いつまでに、○○を、○○してください」という風にお願いすると、行政や国も、何を調査してどのようにアクションをとるかを検討できると思います。
被災者でもなく、愛護団体にも所属しない、単なる個人の意見でも、具体化し明確に伝えることで、参考にしてくれると思っています。
今後も、具体性を明示して、自分にできることやっていきます。