いつもはテレビ見ないんですけど、たまたま見かけたこちらのドラマ、「ナイルパーチの女子会」、9回全話見ちゃった。

 

 

ざっくりというと、女友達がいないコミュ障の二人がふとしたきっかけで出会って、本来の自分を見つめ直し、お互いの将来に向かって行くという内容。

 

栄利子(水川あさみ)は商社に勤めるバリキャリ、と翔子(山田真歩)はスーパーマーケットに勤める旦那をもつ専業主婦。翔子が趣味で書いている日記ブログがランキングで上位に入り、栄利子は祥子の熱心なファンとなる。

コミュ障の栄利子は、祥子への執着を深め、ついには脅迫して旅行に同行させるまでエスカレート。そして・・・。

 

作者は柚木麻子氏、2015年の第28回山本周五郎賞を受賞。

山本周五郎賞を受賞しているだけあって、物語の展開がものすごく早い。

週1のドラマですけど、次の回が本当に楽しみなドラマでした。

 

最終回、本当に良かった!

所々のセリフが心に刺さる。

 

婚約者から「女はどうせマウンティングをし合うことでしか、自分のアイデンティティを保てない。それを女同士の友情と呼んで、つるんでいるだけ」と言われ、それに対して女性が「最初から完璧な友情なんてありえない、修正しながら付き合っていくから本当の友情に育つ」と言い返す場面。(セリフはこの通りじゃないです、うろ覚えアセアセ

ま、この時のシーンは結構衝撃的なんですけど。でも、よく言った!と拍手しましたね。

 

そのほか、ついつい完璧を目指してしまう栄利子が、「昔仲良かったけどだんだん連絡も取らなくなって、何年も経った時、街で出会って上部だけの会話をするのだったら、声かけない方がいいじゃん。そんな関係なんていらない」というのに対し、高校生の時親友だった友達から「なんでもない上辺だけの会話で救われるってことあると思うよ」としみじみ言われて、何かを悟るシーンとか。

 

そうだなあ、「どうせもう連絡も取ってないんだし」、とか、「相手に声かけてきまづかったらどうしよう」とか余計な気遣いして、いつもどこか完璧を目指して、人との関係もこれは有益、これは無駄と(思われるんじゃないかと)忖度してスルーすることもあるよね。でも、別にそんなのほんの一瞬なんだから、相手がどうとろうと失敗ってわけじゃない。それより、ちょっと声かけて見たら、そこから開ける何かがあるかもしれない。

 

このドラマの最後のシーンは、栄利子が翔子がハーブティを飲んでいるシーンで終わるんですけど、これは良かったなあ。原作には多分ないんじゃないかな。

もし最終回見てみたいと思われたらTVerで今週土曜日まで視聴可能です。

 

原作を図書館で借りて読みたいなと思ってみたら、予約11件!

うわー少なくとも半年後?

 

メルカリで探すかな。

 

ちなみにドラマタイトルになっているナイルパーチってお魚、通販で買えるんだ!!