Whisper | ma*nani通信Akemingのステキな40代

ma*nani通信Akemingのステキな40代

年をとるのはこわくない!
ワタクシ、Akemingは只今47歳。東大卒のりょーたと大学生の姫のワーキングママです。
美しく年齢を重ねられるよう日々努力しています。
若さの秘訣。それは気持ちから。
キレイな心を磨いて年齢を重ねるごとにパワーアップ!




(この曲、一日に何回かかるんだろう)

コズエは、今、ラジオから流れている曲を、この島に着いてから何度も聴いている。

その曲は、コズエの脳にすっかりなじんでしまい、イントロダクションでその曲とわかるようになってしまった。その上、さびの部分だけ歌うこともできる。

周波数98.5からは、島で流行っている音楽が流れている。

コズエは、そのアイランドレゲエがお気に入りで、ここにいる間は、ずっとラジオをつけっ放しだ。

夜、寝ている時もボリュームを落として、音楽とともに眠りについて、朝もかすかに聞こえる島の音楽で目がさめる。

今も、隣で眠るレンのために、ボリュームは小さくしてある。

(神様の作った物語だとしたら、私とレンのストーリーは、どんなエンディングになるのかしら)

コズエは、そう思いながら、体の位置をずらした。

「あ、ゴメン、イタイ?」

レンが、しゃがれた声で、コズエを抱く腕を緩めた。

「ううん、違うの。レンの肩が痛いかと思って」

コズエは、そう言ったが、本当はちょっと窮屈だった。

日本のボーイフレンドは、こんなにきつく抱きしめながら寝ないのに、って思ったけど、言えなかった。

「ダイジョーブ。レンは、イタクナイヨ」

まどろむ声で、レンが言った。



コズエとレンは、ディナーに出かける前に、ベッドの中で仮眠をとっていた。

正確に言うと、仕事で疲れていたレンが、仮眠をとっていた。

コズエは、レンにきつく抱きしめられた状態で横たわっていたので、仮眠をするのはあきらめて、レンの寝息を聞いていた。

(よくこんな状態で寝られるものだわ)

コズエは不思議に思った。レンは、こんな状態でも深い寝息をたてて寝ているのだから。

「まるで抱き人形ね」

コズエは笑った。

「ダキ・ニンギョ?」

「You hug a doll(お人形を抱いているみたい)」

すると、レンは、ふふっと笑って、「コズエ、ドールじゃナイヨ」と言った。

「じゃあ、テディベア」

「Teddy bear(テディベア)?」

完璧な英語の発音でレンが繰り返す。

「だって、抱きしめるとテディベアみたいにやわらかいでしょ」

「アハハ。コズエのハダ、ヤワラカイ、ダカラ、キモチイイ」

「よく言われるわ」

コズエは、そう言いながらレンの腕をそっと撫でた。

すると、レンが機嫌を損ねた声で言った。

「エ?イヤダ。ダレにイワレル?」

「じゃあ、前によく言われた」

コズエは、過去形で言いなおした。

「レンがダイスキのコズエだから、ホカのオトコのコ、サワラナイ」

レンはコズエを強く抱きしめた。

そして、「コズエ」とやさしく囁くと、うーんとうなりながら、コズエの額に音を立てて3度キスをして

「イヤダー。コズエ、ホカのオトコのコ、ダメー」と駄々をこねるように言った。

(今、わかったわ!)

コズエは、指をならしたい気分だった。

(レンは、女の子に日本語を習ったのね。だから、いつも甘い口調なんだわ)

コズエは、とりあえず、「I know(わかているわ)」と言った。

そうして、左手でレンの右肩をやさしく撫でた。

レンの右肩、右腕には、コズエの知らない日本の神様のような人物と、文字のタトゥが彫られている。

コズエは、描かれた文字を見て「ね、これって英語?何て描いてあるの?」と聞いた。

レンは、にっと笑うと、「エイエンとハッピー」と答えた。

そして、「ダイスキのコズエ。ダカラ、コズエとレン、イッショにハッピー」と言った。

コズエは、返答に戸惑ってしまった。

(だって、神様の思惑がまだわからないんですもの)

コズエは、とりあえず、ぎこちなく笑顔を返した。そして、もう一度、レンの腕に描かれた芸術を確かめた。

(それにしても、見事なタトゥーだわ。二年前は、気づかなかった)



コズエとレンは、二年前に出会って、つい一週間前に再会した。

コズエは、東京、レンは、ホノルルに住んでいて、二人の間は何千マイルも離れている。

コズエが、しょっちゅうこの島に飛んでこられるわけではないのに、また会えたのは、レンに言わせると運命らしい。

二人の出会いも再会も。

それが運命だから、遠く離れた二人でも会えたのだと、レンは主張した。

コズエは、レンの主張を、なぜだかすんなり受け入れられた。

その運命というものを信じたコズエは、今回、それが何の意味があるのかを確かめるために、何千マイルも越えてレンの下に飛んできた。

(運命ってことは、制御できない神様の導きってことよね?ならば、この先に何があるの?)






続く。。。


To be continued・・・   Written by 鈴乃@Akeming

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文中に「囁く」という単語が何度か繰り返されるショートストーリーなのですが、

リンクしたハワイの歌のタイトルはWhisper(囁く)

歌詞に「Baby, when I whisper your name(君の名前を囁くと。。。)」ってあるのですよ

この歌、先月、今月のハワイで何度も流れていたの

今、ハワイでヒットしている曲みたいだね

そのヒットしている歌にあわせてストーリーを綴ってみました

続きはあるけれど、途中で終わりにしておきます

この続き、どうなるのかな?って思っていただけたらうれしいです

いつか、どこかで、続きを掲載すると思うので、見つけたら、読んでください♪