ハワイからのメール★1 | ma*nani通信Akemingのステキな40代

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年をとるのはこわくない!
ワタクシ、Akemingは只今47歳。東大卒のりょーたと大学生の姫のワーキングママです。
美しく年齢を重ねられるよう日々努力しています。
若さの秘訣。それは気持ちから。
キレイな心を磨いて年齢を重ねるごとにパワーアップ!

ポールの車はオアフ島の西岸からワイキキに向かってハイウェイを走っていた。


ワイキキに着くのは8時をこえる頃だろう。


「君をホテルに送り届ける前にどこかで夕飯を食べよう」


とポールは言った。


私は「いいわね。少しおなかがすいてきたわ」と言うと急に眠気を感じた。


「ポール、ごめんなさい。お店に着くまでちょっとだけ眠ってもいいかしら。何だか疲れてしまったわ」


と言うと、目を閉じた。


心地よい疲れだった。


体力的な疲れではなく、心の中が整理できていなくて雑然とした様を収拾するのに疲れたといった感じ。


今日はいろいろなことが起こったから。


私は眠りに入りながら、その雑然としたものをひとつひとつ確かめていた。


さっきのコオリナで見たサンセットは素晴らしかった・・・




あ、あと、今日は虹をたくさん見たっけ。







それから聖地、ヘイアウでのメディテーション。


聖地の、あの森の木々の枝が風で揺れるのを感じながら瞑想した神聖な時間。





ヘイアウを守るボブのタトゥが鮮明に頭に浮かぶ。


「君と僕は今日から友達だ」


と言って手を差し出したボブのたくましい腕に描かれた見事なタトゥ。


握手すると、ボブは「僕のお気に入りを君に見せてあげるよ」と言って私をボブの家に招きいれてくれた。


彼の家には改造されたバイクが10台ほど置かれていた。


「これらをいじるのが好きなんだ」とボブは笑った。


そして、ベトナム人のフォーチュンテラーの言葉が頭に響く。


「あなたは、誰かの善意でここ、アメリカに住むことになるでしょう」


私がアメリカに住むの?


どうやって?


誰かの善意ってどんな・・・?


と、その占い師の言葉を思い出しながら眠りに入ろうとしたその時、隣のポールが「Mikiko」と呼んだ。


そして、「Mikiko、ちょっと電話をかわって。彼と話しなさい」と、私に彼の携帯電話を差し出した。


ポールの友達らしい。


「Hi、はじめまして。ミキコです」


「Mikiko、はじめまして。アレンです。どこの帰り?」


「今、コオリナでサンセットを見てきました。これからワイキキに戻るところです」


「そうなんだ。Mikikoは東京?」


「ええ」


「僕はね、オアフ島の隣の島に住んでいるんだ。今度遊びにおいで。プライベートビーチで海がめに会えるよ」


「海がめ?それは楽しそうね」


「ぜひ来てくれ。とてもいい島だから」


「ありがとう。ぜひ行きたいわ」


そう言うとポールに電話をかわった。


ポールは早口の英語で何やらアレンと話していた。


私は英語が堪能ではないのでよく聞き取れなかったが、私がどんな雰囲気の女性か、といったことを話している時は、彼らのその会話が理解できた。


ポールは電話を切ると私に言った。


「アレンはMikikoが気に入ったみたいだ。今度、彼のところに遊びに行くといい。


彼ならきっとMikikoを受け入れてくれるから。


ハワイはスピリチュアルな島だ。Mikikoはいろいろなところへ行った方がいい。それは君に必要なことだから」


私は、その時、急に思いついたのだ。


もしかしたら、ベトナム人フォーチュンテラーが言っていた善意ある人ってアレン?と。


黒髪の笑顔のやさしいベトナム人女性の顔が私の脳裏に現れた。


数ヶ月待たないと予約がとれないというその占い師の部屋に入るなり彼女は私に言った。


「あなた、グリーンカード取ってアメリカに住むわ」


「え?私はアメリカで何をするんですか?」


戸惑う顔で問う私。


すると、女性は笑顔で言った。


「書類一枚で住めるの」


「書類?それってアメリカ人と結婚するってことですか?」


「いえ、あなたは、誰かの善意でここ、アメリカに住むことになるでしょう」


結婚でなくて、書類が私をアメリカに?


一体何の契約なんだろう。


そして誰が?


アレンなの?


いや、そんな簡単に出会えるわけはない。


と、すぐに否定しつつ、アレンの住む島に行ってみたい、とその島を思い浮かべる私だった。


真っ暗で静寂さをたたえた夜の砂浜で私は夜空を見ている。


星空は信じられないほど美しく、ひとつひとつの星はその存在を堂々と見せて深い紺色のビロードの空に輝いている。


さざなみが潮風とともに子守唄のように私のからだを通過する。


闇夜の美しい情景、穏やかにリズミカルに寄せる波の音、生温かい潮の香り。


行ったことのないその島の夜の情景が私の心を揺さぶる。


ポールは言った。


「あそこは何もない島なんだ。ガソリンスタンドだって2軒くらいしかないし。


僕はあそこには住めないね。アレンは少し変わり者だからあそこに住めるんだ」


その島がどんなに不便なところか、ということを私に話すポールに相槌をうちながらも、


浮かんだ闇夜の情景が頭から離れず、「いつか行くんだろうな」と心落ち着かない私だった。



           ■■■ ハワイからのメール★2 に続く ■■■




To be continued・・・   Written by 鈴乃@Akeming


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