一番星 | ma*nani通信Akemingのステキな40代

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年をとるのはこわくない!
ワタクシ、Akemingは只今47歳。東大卒のりょーたと大学生の姫のワーキングママです。
美しく年齢を重ねられるよう日々努力しています。
若さの秘訣。それは気持ちから。
キレイな心を磨いて年齢を重ねるごとにパワーアップ!

ma*nani通信中尾明美(Akeming)のステキな40代


「ねえ、見て」


夕暮れ時、空が藍色のグラデーションで覆われた2月のある夕方、私はあなたと手をつないで人気のない街路樹の道を歩いていた。


あなたは「え?」という顔をした。


私は、あなたとつないでいない方の手をダウンジャケットのポケットから出して指差した。


「ほら、一番星。三日月の下に光っている」


「ああ、本当だ」


「一番星って北極星のことだったかしら」


「いや、違うよ。一番はじめに光りだす星のことだよ。北極星は二等星だからあんなに光らない」


「私がはじめにみつけた星なのね。夕暮れにぽつっと光る星ってこんなにきれいだったかしら。

あの星、なんていう名前の星なのかな」


「君がみつけた星」


「そうね。私がみつけた星!何だかうれしいわ。私、今、彼女とつながっている」


「あの星は女性なんだね」


「そう。彼女をみつけた私に今、星のパワーが注がれている」


「星のパワーか。相変わらずの君のセリフだ」とあなたは笑った。


そして続けた。


「で?星のパワーはどんな感じなんだい?」


「パワーが注がれると同時にさっきの映画のワンシーンがよみがえったわ」


「ああ、僕は寝ていたがね(笑)僕は仕事柄あの映画はもう2回観ているからなぁ。よかったかい?」


「あのワンシーン・・・」


「SAYURIが育っていくシーンかな?それとも人気芸者として認められたシーン?」


「ううん。彼女が『私は自分の力で生きたい!』って強く言うシーン」


「え?そんなシーン?」


「『旦那様を迎い入れなさい、芸者とはそういうものだ』ってお姐さんに忠告された時、SAYURIが言ったの。

『私は自分の力で生きたい!』って。

女優の演技というか、セリフに共鳴して涙がこぼれた」


「おやおや、君はおもしろい場面で涙をこぼすんだね」とあなたは笑った。


「39歳の頃の私と重なったのよ」


「5年前ってこと?」


「そう。私は21で結婚して20年近く家族のために生きてきた。

夫の稼ぐお金で生活をしてきて、子供たちも育って、家もあって、

何の不満もなくて当然のはずなのに・・・

ある日気づいてしまったの。私は違う人生を送る人間なのかもって。

人生80年生きるとしたら折り返し地点は40歳だと思った。

そう思ったら『私は自分の力で生きたい!』って強く思ったの」


「その時の君を思い出したんだね」


「5年たった今も同じ気持ちなのよ。

でもなかなか思うように進まなくてもどかしい気持ちでいっぱいって感じ。

さっきの映画を観てその時の決心をもう一度取り戻した感じだった。

心からそう願っている。だから涙がこぼれたのね」


「で、決心をもう一度取り戻した今、どうしようと?」


「決心したなら、ぐずぐずしていないでやるべきことをやらなきゃって強く思った」


「そうだね。人それぞれ役目を持って生まれてきているからね。

僕もそうさ。僕もまだやるべきことが残っているから、大病をしたが今こうして地面に足をつけて歩いている」


「私は自分の力で生きたい。

そんな自分になれたら、どんな心配事も吹き飛ぶわ。

今までつらいことがあると負けそうになったけれど、自分の100%の力を使って何かが動き出したら

きっと、どんなことにも負けないと思うの。

お金がなくても、恋愛が成就しなくても、そんなの関係ないと思うわ」


「君は君のやり方で、進めばいい」


「今、一番星が『気づいてよかったね』って輝いているような気がするの。

一番星なんてめずらしいものじゃないわ。見ようと思えば雲のない夕方に空を探せばみつかる」


「そうだね。特別なものではないね」


「でも、今日の私にとっては特別よ。こうして一番星と会話できてうれしいわ。

きっと、一番星が私に何か言いたいことがあったんだと思う」


「ははは。君って人はいつも僕が考えつかないことを言い出すからおもしろい」


「小さい頃のあなたを忘れているから『僕が考えつかないこと』って感じるのよ。

あなたも昔は私と同じだったはずよ」


「そうかい?」


「ね、だって、こんなことなかった?

子供の頃、外で遊ぶの夢中で気がついたらあたりが暗くなっていてあせったっていう・・・」


「ああ、あったね」


「『ママに怒られるー』って、かなり家に帰りづらかったと思うわ。

気がつくと空に一番星が出ていて、一番星が『大丈夫だよ』ってやさしく微笑んでくれていた。

で、ちょっとほっと安心して家に帰る・・・そんな感じかな」


「なるほどね。確かに僕が忘れていたことだ」と、あなたは言うと立ち止まった。


そして、優しい目で私を見ながら言った。


「大人になっても星と会話ができる君がうらやましい。今の僕にはできないことだ。

それができる君だから今までずっと強く生きてこられたんだね」


私は、「誰にでもできることよ」と言うと手をつないだままあなたの腰に手を巻き言った。


「私は、自分の力で生きられるよう努力するわ。

自分の力で生きる自信ができたら、その次は愛しい人を愛したい。

それは大きな意味の『人』ではなく、『特定の人』」


「僕ってこともあるわけ?」


「大いにあるわ」と私は笑うと、あなたの腰に巻いた手をやさしくほどいて空を見上げた。


私は「私が本当の愛を知るのは、自分の役目を果たした後だわ」と星に向かってつぶやいた。


一番星は微笑んでいた。




THE END・・・   Written by 鈴乃@Akeming


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【 一番星 後記 】



一番星みーつけた!


って子供の頃、やらなかった?


そうやってみつけた星に顔がついていなかった?


微笑んでいなかった?



大人になると忘れてしまうことがたくさん・・・


それだけ心に占めるものが多くなるから仕方ないのかもね


この社会で生きていくということに伴う責任感、体裁、常識、などなど


でも、わたしは忘れません


月や花や虫と会話したり、風が頬をなでると風の顔が見えたり、太陽に「ありがとう」って言ったり・・・


こんなわたし、ヘンな人に思われたりするけれど・・・(-ω-)汗


子供の頃に普通にしていたこと、大人になるとどうしてできなくなるのかな


取り戻すと、子供の頃自分の味方についてくれていた応援者が自分について元気になれるのに!





今回の話に登場する女性はわたしのことです(-ω-)。。。


(※ 最近お気に入りの顔文字→(-ω-) やる気のない雰囲気がカワイイ。。。笑)



39歳の頃、わたしもSAYURIのように


「自分の力で生きたい!」って叫んだの


まったく同じ気持ち!


その後、いろいろあって「誰かに養ってもらえたら楽なのにな」って涙したこともあったけど


わたしのテーマは自立!


自立できた時に、今いろいろ悩んでいることが付属として自分にくっつくだけとなって気持ちが楽になると信じてる


今、悩んでいることって自分の中で大きく占めちゃうからつらくなる


それなら、自分の使命を果たすべく前進していって自立できた時の自分はどんなだろう?と想像します


自分のテーマが確立できた時!きっと、悩んでいるすべてのことが小さく感じることでしょう


そうして。。。


mixiのプロフィールでも公言していること。。。あくまでもわたしの場合だけど。。。


自立できた時(=わたしの場合、ミッションを果たした時)自分は本当の愛がわかるのではないかと信じてます


今、恋愛はできないとわたしなりに思っていて・・・


恋愛が足かせになったらミッションを果たすために邁進しているわたしとしては困るし、


たぶん自分は情が深く感情で生きる人間なので、ハマるとやばいんです


だから、すっきりした後に思いっきり愛しい人を愛したいなっていうのが理想


mixiにはここまで詳しく書いていないけれどそういうわけなんです~



言ったのならやらないとね。。。(>▽<;; アセアセ



最後に。。。39歳のわたしの写真が出てきたので。。。


古いケータイで撮ったので画像が小さいけどなつかしー



これは、社長になる前だね。。。39?主婦OL時代でりょーたもまだ東大に入っていなかった!

ma*nani通信中尾明美(Akeming)のステキな40代 着ている洋服、いまだに着てます(物持ちいいー(-ω-)。。。)


ma*nani通信中尾明美(Akeming)のステキな40代 これは、主婦から社長になったころの写真~40のわたしです!


5年前なので「こんな社長がいるんだね~(今ほど女性経営者がいなかった)」とめずらしがられた記憶が。。。?!


とある上場会社の部長さんが携帯電話の待ち受けにしてくれていました(アリガトウございました(-ω-)。。。)



さて、最後に上のお話に出てきた映画のことを少し!


2005年のアメリカ映画の「SAYURI(さゆり)」ma*nani通信中尾明美(Akeming)のステキな40代


覚えている人もいると思うけど、1920年代の京都祇園を模した架空の街、花街の芸者の話


置屋に売られた少女が人気芸者に成長していく姿を描いたものです



ma*nani通信中尾明美(Akeming)のステキな40代



日本が舞台となるアメリカ映画なので賛否両論だったみたいだけど、映画だもの~


わたしのようなただの観る人は女優さんがきれいだなーってドキドキしながら観ていたよ(-ω-)。。。


専門の方は(着物の着付けや、芸者の振る舞い、髪型その他もろもろ)いろいろな意見があるでしょうけど。。。