お月様で交信

お月様と交信できるとしたら。。。

あなたはどんな話をする？

下記に続くちょっと短いストーリーを読んでみてくださいな。。。

あの晩の話は月と奈津実の会話のことだった。

奈津実って月と会話ができるらしくてさ。

笑わないでくれ。

俺も最初は、「何、子供みたいなこと言ってんだよ」って大笑いしちゃったんだけど、奈津実が傷ついているのがわかったから、その後は奈津実がその手のことを言い出しても流して聞いているんだ。

現実派の俺にはいまだ理解できないことなんだけど。

まあ、とにかくあの日の奈津実との会話を思い出せる範囲でリピートしてみよう。

あの日は満月の前の夜だったな。

「カイくん、カイくん！お月様に褒められたの」

あの満月の前夜、俺がリビングでTVを見ていたら、帰宅するなり奈津実が興奮気味に言った。

奈津実の寓話がまた始まった。今日はお月様かい。今回は一体何のことよ、と、柿の種を食べながら思ったけど一応「どうしたの？」と聞いた。

奈津実は自分が主人公のイソップ物語のような寓話を俺に話すのが好きだ。

寓話って言うと奈津実に怒られちゃうけど、だって自分は月と話せるって信じているんだ。

「この前、お月様が半月だった時、私が『満ちてきているわね』って話しかけたら『あなたもそうかもよ』って言われたの」

「え？月が？」

「そう。そうしたら『でもどうして満ちてくると思った？欠けてくるところかもよ』って彼女が言うから『あなたは満ちてきているような気がしたの。今の私の気持ちと同じくね』と言ったわ」

「彼女・・・って（笑）月ってオンナなわけ？」

俺は思わず笑ってしまった。

「いやねぇ、カイくんったら。笑わないでよ。月はどちらかというと女性って感じだわ。半月の月は女性だったのよ」

俺はTVから目をそらさず言った。

「そう。それはよかった。じゃあ、奈津実は半月の夜から満ちてきて今日の満月に近い月に褒められたんだね」

「まあ、カイくんったら、私の話にあまり興味がないみたいね。でも聞いて。TVを見ながらでいいから」

と奈津実は俺にどうしても話の続きをしたくてしょうがないみたいだった。

俺はTVのくだらないクイズ番組と奈津実のへんな寓話を半分ずつ頭に入れながら柿の種のピーナツを除きながら食べていた。

親父だったら「うるさい！TVを見ているんだから邪魔するな」って怒っただろう。

でも、俺は平気。

脳を３つに分けることなんて簡単だ。

奈津実の話も聞きつつ、クイズ番組にも参加して、柿ピーのピーナツをよけることができた。

「で？」

「でね、半月には『ずいぶん前向きですね』って褒められたの。うれしかった。でも、自分が前向きになれるのはどうしてだろう？ってその時思ったの」

「確かに、奈津実はポジシンだよね」

「そうしたら、半月が『あなたがどうして前向きなのか教えてあげる』って。でも一週間後に教えてあげるからまた話しかけてって言われたの。私を試すって」

「月が奈津実を試すわけ？」

完璧な寓話だ、と思いながらも一応相槌をうつ俺。

「そう。彼女が満月になる前に私に起こることでわかるはずだからって。とにかく『満月の前夜にまた話しかけてね』って言われたの」

「ふうん。で、明日が満月なわけ？」

「そうよ、この前、お月見団子作ったじゃない」

「そっか。中秋の名月に団子を食べたね。あれはおいしかった。で？」

「それがね！カイくん。この前のことに繋がるの」

「この前のことって？」

・・・・続く・・・・・

THE　END　　Written by 鈴乃＠Akeming

わたしがちょっと書き溜めているストーリーの一部です

ストーリーの前後がないので、わかりづらいかもしれないけど・・・

実話に近いお話です

本当にあの夜、お月様と話したんだもの・・・

そう

わたしがお月様とお話できると思い込んでいる女性、奈津実のモデルなのです（笑）

でも、もしもお月様とお話できたら素敵だと思わない？

今日ね、

月がきれいだなー

ってサロンから夜空を見て、デジカメに数枚大好きな東京タワーとお月様の写真を撮ったの

そして

「さ～て！通販サイトの商品をアップしなきゃ」

と、フォックスファーをアップしようとしたその直前に

ピンポ～ン♪とメール受信の合図が・・・

メッセージを見てビックリ

「明美さん！こんばんは☆
今日のお月様、すっごく明るくてキレイよ！
ところで、ピンクのフォックスファーをお取り置きお願いできますか？
まだあるかしら」

と。。。

まさに今アップしようとしていたところだったのですぐにお返事しました

「こんばんは！
今、サロンでお仕事中！

フォックスファーをアップする直前よ～
すごい勘だわ～～笑
了解！ SOLD OUTにしておきますね！
月もさっき写真撮った！
★★さんとわたしって気持ちが繋がっているのかしら？」

すると、★★さんから

「タイミングバッチリだったのね
よかったぁ～
きっとお月様を通して交信したんだわ」

と。。。

イグザクトリー！！！！

お月様を通して交信したんだなってわたしも思った

「こういう不思議なつながりが好き！！
人と人って絶対糸でつながっていると思うの。。。」

とお返事しましたが

そう

人と人って糸で繋がっていると思うから、何かきっかけがあると見えない糸電話で繋がるのだと思う

同じ時間に★★さんとわたしは「お月様きれい」と感じた

そして、それがきっかけでフォックスファーにお互いの意識がとんだ？！

上述のストーリーの奈津実は、また、こんなことも言っています

奈津実は、続けた。

「カイくんは信じないかもしれないけど、人と人って見えない糸で繋がっているの。

存在だけでなく、思考も糸で繋がっているし、人と人だけでなく、人と物、人と場所も繋いでいるわ。
ほら、『ここに行けば何かありそうだな』と思うとその場所で探していたものが見つかったり『あの人に連絡しよう』と思うとその人から連絡が入ることってあるでしょ？
つまり、私たちっておびただしい数の糸で繋がっているわけ。

でも、生きてきた時間の中で繋がってきた糸の中には必要のない繋がりもあるの。
または、必要だと思っていたものが急に不必要になったりね。必要か不必要かって判断は難しいけれど、もしもいらないと感じる糸があったら、すぐに切るべきだわ。
前に進むためにはいらなくなった糸を断ち切る必要がある。

新しいスタートを切るために、まずはいらなくなった糸を切るっていう儀式を行うべきだと思う。
いつまでもぐずぐずごねて糸を切れないでいると前に進めないものよ」

俺は、奈津実と俺の糸電話のことも同じことなのかなって思った。

いつもいいタイミングで奈津実と波長があう瞬間、俺は奈津実とは言葉で交信しなくても糸電話の糸で意思が伝わっていると思うことが多い。

「糸の話は何となく理解できる」

と俺は言った。

・・・続く・・・・

THE　END　　Written by 鈴乃＠Akeming

奈津実の話の続きを読みたい方がいるとうれしいです

いつか書き上げた時に形にしたいです！

さてさて！

通販サイトの新しい商品の紹介をしましょう♪