思い出のジントニック | ma*nani通信Akemingのステキな40代

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年をとるのはこわくない!
ワタクシ、Akemingは只今47歳。東大卒のりょーたと大学生の姫のワーキングママです。
美しく年齢を重ねられるよう日々努力しています。
若さの秘訣。それは気持ちから。
キレイな心を磨いて年齢を重ねるごとにパワーアップ!

店を出て、店の前の坂を下りながら、坂の話になった。


雨はいつの間にかやんでいた。


私たちは、手をつないで、商店街の通りに向かっていた。


「そうね、うーん、今思いつく麻布の坂の名前をいくつか挙げられるわ。

仙台坂、暗闇坂・・・そうだわ、あと、けやき坂。それに鳥居坂!
あ、あと、飯倉片町の交差点近くの麻布郵便局の前に狸穴坂っていうのがあったわ」


「え?何?」


とあなたは笑った。


「タヌキアナ坂・・・」


私がそう言うと、あなたはまた笑った。


「まみあな坂って読むんだ。狸と穴で『マミアナ』と読める人はあまりいないけどね」


「ふふ。何だかハワイ語みたい」


私が、笑うと、あなたは笑う私を優しい目で見ながら言った。


「じゃあ、次、どこ行こうか」


その時、私は、気づたのだった。


あなたは、私といることで心を解放しているって。


それは、私にとって喜ばしいことだった。


私があなたに何かしてあげている、と言ったら差し出がましいけれど、私の存在は確かにあなたの状態を変えていると思った。


多忙な人なので、きっと、日常は、仕事で一杯一杯の毎日なのだろう。


あなたと一緒に過ごした時間は、まだほんの少しだけれど、私と一緒の時は、仕事に追われている感はまったくなかった。


商店街を大通りに向かって歩きながら、あなたは言った。


「神乃さんの行きたいところでいいよ」


私は、歩く足を止め、あなたと向き合った。


そして、「ねえ、三澤さん、麻美さんでいいわよ。ビジネスのおつきあいじゃないんだから、名前で私を呼んで」と言った。


「そうだね、じゃあ、麻美さんの行きたいところに行こう」


「はい、賢太郎さん。では、麻美さんは、ダンスフロアで踊りたいです」


そう言って、あなたを見たら、あなたは目を輝かせてうれしそうだった。


「いいね。駅前のあの店に行こうか」


さっき、食事中に話題に出た店だった。


私たちが高校生、大学生時代の青春の1ページを思い出させるような店が、この近くにあった。


音楽が大音響で流れ、そこで踊るスペースのある、お酒の飲める店、いわゆるディスコというところだ。


私たちは、意気揚々と駅前のビルの地下のその店に足を踏み入れた。


ここは、80年代に入る少し前に、短期間の営業にも関わらず、一斉を風靡した店だ。


当初は六本木にあったが、閉店後、20数年の時を経て新しく生まれ変わり、ディスコとクラブのエッセンスを融合させ、青山に復活した時は、30代から40代のディスコ世代の間で話題となった。


そして、復活後、何らかの理由があって、もっと広い敷地のここに移動した。


復活後、私は、若かりしころの思い出に浸りたくて、女子校時代によく遊んだ仲良しの葵と通った。


仕事帰りのサラリーマン、OL、主婦層が多く、若者たちの目を気にせず踊れたのがよかった。


ここは、大人の私たちが、周りの目を気にせずに遊べる楽しい場所のひとつだと思う。


年齢制限やドレスコード・チェックもある。


以前、葵が、GUCCIのブルージーンズを履いていた時、入店拒否をされた。


ホワイトジーンズやブラックジーンズはOKなのに、ブルージーンズはNGというのだ。


「どういう基準なの?

ダメージ加工してある裾がぼさぼさなホワイトジーンズがよくて、なぜGUCCIのジーンズは駄目なの?!」


と、葵と私は、店の前で激しい口調で店員に食って掛かったが、入れてもらえなかったことがあった。


ドレスコードチェックは、なぜか融通の利かない店なのだが、今日は大丈夫。


あなたは、いつも品のあるスーツを着ているし、私も今日は、あなたに合わせてコンサバティブファッションだもの。


音楽は、あなたと私が好きなソウルやダンスクラシックが中心。


私たちは、音楽を聴くのが好きだった。


あなたの車の助手席に乗った時、70年代から80年代の曲がかかっていて、私は、その曲であなたと同じ思いを共有できたのがうれしかった。


今回、私たちが、この店に来た目的は、音楽を聴くこと、そして、なつかしい思いを共有することだった。


この日は、ウィークデイだったので、ダンスフロアで踊っているのは、数えるくらいの人数だった。


いつも行くウィークエンドの時と比べてお客の盛り上がりがなかった。


「わぁ、空いている!でも、空いていてよかったわ。

ウィークエンドの混み具合は、青春時代を再現させるようで好きだけど・・・」


と言って、私はあなたをちらっと見て続けた。


「でも・・今日は、賢太郎さんとここで音楽を聴いたり、お話したいから、混んでいたら嫌だわ。

私たちのペースで飲みましょう」


「じゃあ、まずはドリンクだ。ちょっと待ってて」


と、あなたは、バーカウンターに行って、何やらカクテルをオーダーし、グラスをひとつ私に手渡した。


あなたが持ってきてくれたカクテルを一口飲んで驚いた。


「まあ、ジントニック!」


「僕は、踊りに行く時はいつもこれだったんだ。これでよかった?」


「私もよ!私もディスコでは、ジントニックしか飲まなかった」


「ドリンクメニューに、若いころ好んで飲んでいたワインクーラーやバイオレットフィズがあって懐かしかったよ。

でも僕は、ジントニックだったなぁ」


「私もなぜかジントニックだったわ」


私たちは、笑った。


「きっと、あの時代、どこかですれ違っていたかもしれないわね」


「20年前にバーカウンターの端と端で、僕と麻美さん、『ジントニック!』って言っていたのかもしれないなぁ」


「同じ時代を生きていたのね、私たち・・・」


「ああ、あの頃は、責任なんて何もなくて、ただ、楽しかっただけのような気がする」


私たちは、ジントニックを飲みながら、ダンスフロアで踊る30代後半と思える男性たちを見ていた。


「彼ら、サラリーマンだろうな」


「どうかしら。ここのお客は意外と経営者やクリエーターが多いのよ。

でも、土地柄かしら。正装のお客が多いわ。昔はサーファーのお客が多いディスコだったのにね」


「ディスコがブームだったあの頃に遊んでいた僕らが社会的に成長したからね。時の流れを感じるよ」


「ええ。成長した私たちの年代の人たちが、仕掛ける側になったってことよね」


「80年代って華やかな時代だったよね。今思い出すと、時代の勢いを感じるよ」


「DJが、ヒット曲を繰り返し流して、毎週、ディスコでその曲がかかるのが楽しみだったわ。

洋楽ヒット曲のカウントダウンのテレビ番組も好きだった」


「そういえば、あの頃、カフェバーって流行ったよね。

大きなモニターに洋楽のプロモーションビデオ映像が流れていて、何だか毎日がわくわくしていたなぁ」


ダンスフロアで踊る、サラリーマンらしきその男性二人は、お互いが向き合い、ペアとなり、息のあった踊りを延々としていた。


彼らのその流れるようなステップは、時の流れをしみじみと感じさせ、そして、私たちのなつかしい時代を彷彿とさせ、よみがえらせた。


私たちの空間は、完璧に何か膜のようなものがかかっていた。


膜の周りは、この20数年の出来事が、ものすごい速さで流れていて、私たちは、学生時代にタイムトリップしていた。


あの頃、あなたと私は、夜の街ですれ違っていたに違いない。


不思議だわ。


あの時は、出会えなかったのに、こうして今、あなたと一緒にいられることが。


あなたと私は、細い糸で繋がっていたのかもしれない。


長い時を経て、今、私とあなたは、違う時代で繋がっていた糸が引き寄せられたのだろうか。


「彼ら、踊りが上手だね」


と、言いながら、あなたは私の腰に手を回した。


あなたの温かさが腰から伝わって、からだ全体が温かくなった。


私の腰にあてたあなたの手が、私の上半身を伝い、肩を抱くと、私は目を閉じて、あなたのキスを受け入れた。


80年代のソウルミュージックをバッググラウンドミュージックに、私たちは、唇を重ねていた。


誰か見ている?


構わないわ。


だって、今、私たちは、20代に戻っている。


ダンスフロアのミラーボールの下でチークダンスタイムにキスをしている気分だった。


私たちは、ここを復活させたプロデューサーの思惑通りの40代の大人の二人というわけ。


私は、口の中に広がるあなたの少しほろ苦いジントニックの香りをなつかしい気持ちで味わいながら、恋という存在を心地よく感じていた。




THE END  Written by 鈴乃@Akeming


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【  思い出のジントニック  後記  】



今回、このお話で懐かしい気持ちを共有できるのは・・・


たぶん、30代後半~40代の方では?!


なつかしいよね・・・青春時代が・・・


お話に出てくるクラブは1年ちょっと前にクローズしていますが、似たようなオトナの遊び場、ありますよ~


Akemingは踊るのが好き



こちらは、今年の3月でクローズした、また別の銀座のクラブ 





ハロウィンパーティーで使ったり、仲間と踊りに行ったり、時々一人で踊りに行ったりしました







最近は・・・・


以前の記事に書きましたが、今年4月にオープンしたオトナのクラブでよく踊ってます



レセプションにはテリーさんとおおたわ先生が!



ワタクシの行きつけの(?)クラブは・・・


CLUB EDGE TOKYO





東京都港区六本木3-1-30-1F



TEL 03-6904-6111



HP → CLUB EDGE TOKO



ここで、お友達と踊ってます


年齢層が高いから、若者に気兼ねすることなく(?)はじけられますよ~





このクラブは、スタッフがとってもいい!


気が利いて、やさしくて、明るくて!!




クラブに行く前にサロン飲みすることもあり・・・


サロンで大好きな音楽かけながら徐々にテンションを上げていき(笑)


こーんな感じで踊ってます





クラブエッジでは、火曜日はアフロのかわいいダンサーの女の子が踊ってますよ!!






そして・・・


帰りにどうしても行きたくなるのが、ここ・・・



太ってしまう~とわかっていても寄ってしまいます


(>▽<)きゃー♪おいしそー




はい!


そんな踊り好きなワタクシとお友達でパーティーを開催します!


おいしいお料理とお酒で陽気に踊りましょう~


ファッションショーが盛り上がること、間違いなしです!!!



【インフォメーション】


パーティーします!!!


ma*nani一周年記念&Akemingバースディ


ファッションショーあります★

(プロのモデルから素人モデルまで!サロン商品のファッションショーを乞うご期待くださいませ)


参加ご希望の方はメールください!!



info@ma-nani.com



開催場所:青山「velours」


 東京都港区南青山6-4-6 オルモストブルー B1F


  TEL 03-5778-4777


   velours →  HP



開催日時:2008年7月18日(金曜日)
        PM8:00~PM11:00(受付PM8:00~、開催PM8:30~)
        
スケジュール:PM9:30~ファッションショー
          
          M10:30ドリンクラストオーダー
 
          ☆PM:11:00~はveloursの通常営業でのイベントに
          キャッシュフリーでそのまま参加できます!
         (但し、ドリンクはキャッシュオンになります) 


募集人数:60名


会費:♂9,000、♀7,000


  【フード】7品の創作イタリアン
       ・サーモンマリネとグリエールチーズ、バジリコ風
       ・季節のカルパッチョ、西洋ワサビソース
       ・オリエンタルサラダ
       ・ペンネアラビアータ
       ・プロバンス風ハーブチキンとタコス、サルサメヒカーナ
       ・本日のご飯もの
       ・プチケーキ盛り合わせ
  【ドリンク】赤・白ワイン、ビール、カクテル、ソフトドリンク 全33種類
        (ドリンクラストオーダーPM10:30です。その後はキャッシオンになります)