そう・・・
すべては、ここから始まっている
21歳のAkemingは、ここで、息子のりょーたと初対面したのだから・・・
ベイビーを産んだ時、「ハローベイビー!」と言おうと思ったけれど、
「ベイビー、またワタシの下に戻ってきてくれてありがとうね」って感じだった
ベイビーは、ワタシの子宮を離れ、そして、またワタシの下に戻ってきたわけだから
私は分娩室のベッドに横たわりながら、生まれたばかりの私のベイビーを目の前に、涙が止まらなかった。
出産の感動と、ベイビーの出会いの感激だけではなく、言葉で表せない何かが私の芯に響いて、滝のように涙が流れていた。
ベイビー、あなたは、世界で一番の宝物。
もし、仮に、ベイビーを産んだ瞬間、自分に死が訪れても・・・
新しい命をこの世に誕生させた母は、その使命を全うした満足感で、幸せいっぱいに天国に旅立つのだろう。
この「もし、仮に」は、出産という大役を終えたばかりの母親ならば、きっと皆が納得するだろう。
生まれたばかりのベイビーは、人間の子供とは思えなかった。
産毛のついた小さなからだから光を放っていて、羽のない天使のようだった。
家族に愛を与える小さなエンジェル。
その無垢な、純粋で小さな存在が与える力は、計り知れないものがあると思った。
「神乃さん、安産でしたね。妊娠中にスイミングなど、何か運動されていましたか?」
と、担当の医者が、分娩台に横たわる私に聞いた。
「いいえ、何もしていません」
と答えると、医者は、ほほぅ、という顔をしてカルテになにやら書き込んでいた。
この病院は、高齢出産の妊婦の通院率が高いと言われている。
それなので、21歳の出産は、院内ではめずらしかったのかもしれない。
その、まだ学生のような真珠が、産んですぐに誓ったことがあった。
「この小さな愛しい天使は、一生、私が守るわ」
このときは気づかなかったが、後々、私は気づくのである。
すべて、何か見えない力に導かれていたことを。
私は、ベイビーを身篭った時、何の迷いもなく産むと決めていたし、産んだ時も、この時がくることをわかっていたかのようなスムーズな流れの中に自分がいた。
私が21歳でベイビーを産むことには意味があったのだ。
私は、21年間の人生で、一番の大役を果たしたような気がしていた。
今までの一番は、真珠のママを喜ばせた中学校受験合格だった。
ママを喜ばせることが、私にとっての重大な任務だったが、ここで出産が一躍トップに躍り出た。
分娩室から看護師さんに車椅子を押してもらい、病室に向かいう私は、金粉の舞う赤い絨毯の上を歩いているような気分だった。
その、ワタシの子宮に十月十日いて、22年前の3月27日にまたワタシの下に戻ってきたりょーたも明日で22歳
明日はりょーたのお誕生日!
ママがりょーたを産んだ年よりひとつ年上になっちゃうんだね
そして、来月から、社会人!!!!
こんなに立派に育って、ママちゃんはうれしーです(o(TωT )( TωT)o ウルウル)
おめでとう!りょーた!
そうです
昨日は、東京大学の卒業式!!
お天気に恵まれ、卒業式日和となりました
彼は、おしゃれヒゲとピアスがナイスでした!!
りょーたのお友達にも羽織袴の男子がいたので、一緒に写真を撮ってもらった!
【 ママちゃんとりょーたの会話 】
ママちゃん : 羽織袴の人の写真撮っちゃった
りょーた : え?!誰?
ママちゃん : 知らない人・・・
りょーた : 知らない人の?!
ママちゃん : そう!でも、ブログに載せてもいい?ってちゃんと聞いたよ
りょーた : ・・・・(しょーがねぇなぁ・・・)
でも、りょーたは、彼の羽織袴姿のお友達を発見するなり、
りょーた : ごめん、うちのオカンが、写真撮りたいんだって
と言ってくれて、この一枚が実現!!!
りょーたは基本、やさしい子なのです(親ばかでスマン・・・(笑))
構内には、池もある!
ワタシが学生だったら、勉強の合間にここで癒されたい!!
おお!
ここは、4年前、りょーたの合格発表を見て涙ぐんだ場所だ!
まだ、合格発表の掲示板用の骨組み(?)がそのまま
後期試験の合格者番号がはられていた
「赤門で写真撮りたかったな~」
とブツブツ言っていたら、りょーたが帰りに寄ってくれて記念撮影をしてくれた
卒業式が終わって・・・
りょーた : 俺、セレモニー系は嫌い
ママちゃん : ワタシは楽しかったよ~~~
りょーた : それはよかった
「それはよかった」
って言われてママはとってもうれしかったよ
ママが気が済むまでつきあってくれたりょーた
今日はあなたの卒業式だよ???
ママのイベントじゃないのに???
でも、ママのわくわくにつきあってくれたのかな
ありがとー
いい大人になったな、とママは思う
どうやって育てたんだっけ?
わかんない(笑)
見えない深~い何かがママとりょーたを繋いでいたんだね
That's all ただそれだけ
きっとそうだよ
昨日は、りょーたに相談せず、勝手にパパのお位牌を持っていった
帰り際、別れる時「ママ、これから打ち合わせだから、持って帰ってくれる?」とりょーたに手渡した
「あ、持ってきたんだ」とりょーた
パパのお位牌は、ワタシのバッグからりょーたのビジネスバッグに移動
パパ、きっと喜んだだろうなー
パパは、りょーたの学校のセレモニーが好きだったから
入学式は親子一緒だったから、卒業式も一緒がよかったんだ
さて、これで、ワタシは一休み
すこーし荷が軽くなったよ
今まで、つらかった時、荷物を全部持っていけなくて、何度も泣きました
一番重い荷物がどうしても捨てられず、泣いた夜は数知れず
その重~い荷物が、ある日軽くなったのは、ひとつは、りょーたの成長によるもの
そして、あとひとつは、りょーたと姫のワタシに対する愛情によるもの
特に、りょーたには、守られている感があり、それを知った時のママの喜び・・・言葉で説明できないよ
ありがとう
ママは、一生あなたたち子供を守るつもりでいたけれど、すこーしお休みしたいと思います
そのお休みを与えてくれたのは、りょーた、あなたです
今まで気張って、パパの分もがんばらなくっちゃって思っていたけれど、
そんなママでなくても大丈夫なんだって思えるようになったのは、りょーたのママを思う気持ちです
「全部背負い込まないでよ」
って言われた時、どんなに心が楽になったことか・・・
こう言いつつ、日々、背負うものが増えているママだけど、少しずつそんな自分を解放してあげようと思う
ありがとうございました!
子供を育てているつもりで、ママが成長させていただいてました
感謝しているので、敬語で(笑)
自分が産んだ子供とはいえ、ひとりの人格
自分が育てたのだけど、育ててあげた、なんて思っていない
「こんなに苦しい思い、あなたたちのためにガマンしているの」
と言う親がいるけれど、(うちの母がそうだったし、以前、ワタシも姫に対して言った事があった)
そんなこと、絶対にないから
ワタシは、小さな存在を守っていただけ
そして、素直に子供たちに感謝できるのは、子供たちのおかげで今の自分がいると思うから
りょーた、卒業おめでとう
今まで、セルフコントロールしながら、信念を持って、よくがんばりました!
ママもがんばらないとね★
ママも信じる心を一番大切にしてます
卒業式で総長が言っていた、他者を信じる心を大切に・・
それは、相手に合わせることではなく、自らの力を高める糧として
他者の視点で自分の言動を振り返ることを忘れずに・・・
すべて自己責任であることを意識して、社会に飛び込んでください
そして、お誕生日おめでとう!
22年前の明日、自分が生をもってこの世に誕生した喜びを感じて下さい
生まれてきてよかったと思える人生を送ってね
ママは、生まれてきてよかったと心から感謝してます
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