長男が小学校に入学したばかりの頃の話。



わたしは長男と同じクラスの男の子のママに

突然電話で呼び出された。



同じマンションに住んでいて

幼稚園も一緒だった。



あわてて行ってみると

もう一人知っているママがいた。



やはり同じマンションで

同じクラス、同じ幼稚園だった子のママ。



わたしは、一体何があったのか?

と心臓がバクバクしていた。




「うちの子が学校に行きたくない

と言っている。」


そう言われた。



「理由を聞いたら、

お友達にいじわるされた、と言っている。」



そのお友達というのが、 

うちの長男ともう一人の子だ、と言うのだ。 



「このまま学校に行けなくなったら困る。

どうしていいかわからない。」

そう言われた。




そんなこと私に言われてもなぁ。

子供達に話を聞いてみないとなぁ。



わたしは心の中でそう思った。



しかし、

彼女の言うことが事実であれば、

うちの長男が、その男の子の心を傷つけてしまったことになる。



家に帰って長男と話をした。



私がお友達のママから言われたこと。

そして、お友達が学校に行きたくないと言っていること。



学校で何があったのかを聞いてみた。



すると、

誰かが男の子のランドセルをからかって

笑っていて、長男も一緒に笑ったと言っていた。

でも、いじわるはしていないと。



私は長男を信じる。

でも、男の子の心を傷つけたことは

謝らなくてはいけない

そう思った。

だから、きちんと謝罪をした。




しかし、

子供の問題は子供同士で解決するのが 

一番いいよなぁと正直思う。



確かに小1だと、まだ親がフォローしなければいけないこともある。 




でも、

親が出しゃばり過ぎると

子供同士で問題を解決する力が

育たなくなってしまうのではないだろうか?

 


結局、

男の子は1日だけ学校を休んだが、

そのあとは普通通り学校に行っていたようだ。



もし、

自分の子どもが突然


「学校に行きたくない」


と言ったら私だって心配する。



親だから。



でもわたしは、

子ども同士の問題は

できるかぎり子ども達に解決してもらいたいと思っている。



だって、解決する力があるはずだから。



そして

そうやって成長していくのだと思うから。



心配より信頼を増やしていきたい。

そう感じた出来事だった。