昨日、出掛ける前にポストを見ると、1通の葉書が届いていました
差出人は、全く知らない人
読んでみると友人の喪中葉書
「喪中につき年頭のご挨拶はご遠慮させていただきます。 私、Yは病気療養中のところ去る12月〇日未明、83歳にて、親しい方々に別れを告げ、夫、兄、妹の元に旅立たせて頂きました。 生前中は親しくお付き合い頂きありがとうございました。 心より御礼申し上げます。 皆様のご健康を天よりお祈り申し上げております」とありました
すぐに差出人の方に電話を入れると~ Yさんの希望で、12月は皆さんお忙しいし、わざわざ仕事を休んでまで駆けつけてもらうのは大変忍びないとの御意向で、仕事をされてる方、子育てや介護やいろいろとお忙しい方にはすぐには連絡せず、一時してからこの葉書を出してくださいと言われていたので、皆さんには申し訳ないのですが、時間のある親しい私たち年配者だけ集まってお見送りしましたとのこと
子供さんがおられなかったYさんは、常日頃から文化や教育はとても大切と、Yさん自身、食べて行ければ良いからと派手な生活をする事もなく、ご自身やご主人さんの生まれ故郷の学校やいろいろな文化・教育施設などによくご寄付されておられました
生前、私がお伺いした時はいつも、美味しい紅茶を入れてくださったり、自らお茶をたててくださったりして、いつも暖かく迎えていただき、お若い時に旅行された時のエピソードを、いつも少女のような笑顔で楽しく語ってくださっていたのを今も鮮明に覚えています
Yさんと最後にお会いしたのは、Yさんのお誕生日の少し前の秋のはじめ
お花を持ってご自宅にお伺いすると~ご近所の方が、ちょっと体調を崩されて入院されたようですよと教えてくださり…
すぐ病院に駆けつけてみると「わざわざ来てくれたの。ちょっと夏バテしただけよ」と、いつものように優しく微笑んでおられました
この時ご本人は、ご自身の病気の事をすでにご存じで、周りの方に心配かけないように明るく振る舞いながらも、この喪中葉書やいろいろなことを少しずつ準備されていたようです
昨日は、このYさんの事で、時間があるとすぐに泣いてボロボロになってしまいそうでしたが、会った友人たちがそれぞれに家族ネタや職場ネタなどで笑わせてくれ、お陰で出先で大泣きすることもなく救われました
出来ることなら、もっといっぱいYさんとお話したかったと思いますが、それはいつかあちらで会った時の楽しみにして、今はYさんに出会えたありがたさや、Yさんの素敵な生き方を忘れないでおこうと思うと同時に、これから先、友人・知人、家族や同僚などと過ごす時間を、もっともっと大事にして行こうと思いました
Yさん、本当にいろいろとありがとうございました 心から感謝しています
合掌