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有り難うございます。
今は、回顧録を綴っていますので
2014年ブログ再開以降を先に読んで頂けると助かります。
―○―○―○―○ー(^^)
随分以前に乳がんになり摘出したことのある友達に相談したところ、その子が治療を受けた先生を紹介してもらうことにした。その友達は、今でもホルモン治療を続けているという。もう10年以上…だって…そんなにやらなきゃならないだ…(@_@)
久し振りにあった友達は元気そうだが、ホルモン治療の影響かむくみが激しいようだ。その友達に付き添ってもらった行ったクリニックの先生は紹介状を見て「希望的観測でホルモン治療だけのタイプだと良いが…」と言った。ホルモン治療だけと言われても、友達のようにずっと続けなきゃならないのか?と思ったが、反対にそんなに重度はものではないということであれば、私もそうであって欲しいと願った。ところが、二回目の診察で私の乳がんのタイプは“トリプルネガティブ”であることを知る。検査結果を見て、トリプルネガティブと解った瞬間、先生は「ほう、そうですかぁ~~はぁ~~」とため息をついたのだ。その様子から『え??え??なに?今、ため息ついた?ため息ってどういうこと?喜んでよいの??』と固唾をのんで、次の言葉を待っていた。どうやら、このタイプは乳がんのなかでも症例が少ないタイプらしく、ホルモン治療もそして通常タイプの治療法もあわず。学会で決まった治療法に沿って行なう以外にないのだという。更に残念な事には、その治療法を、その先生のクリニックでは行うことが出来ないというのだ。今度は私がため息をつく。( ̄_ ̄ i)
それじゃ仕方ない…他の病院への紹介状を書いてもらう羽目になった。
『だから行きつけの病院なんてないんだから!』と心で反発しながら元の病院へ舞い戻るしかないのか…いやいや、最初の病院の先生は嫌だ!
とりあえず、どうしょうもないので、そのまま宛名無しの紹介状を書いて貰った。
恋愛が実らず、失恋したような思い。
心に寂しい風が吹き込む。
彼氏にふられた女が“最後まで見栄を張って元気に振舞う女”を演技するように、「また良い報告しますねぇ」と先生に笑いながら挨拶して診察室を出る。受付で診療代を支払うときも私は明るく振舞い、エセ笑いし、クリニックを後にする。
トリプルネガティブってなんだ?!気に食わないネームングだな!
乳がんの中でも治療法が少ないなんて、一体なんなんだ!
ネットで調べてみるが、どれもこれも本当に“ネガティブ”なことしか書いていない。
これでは気持ちも“ネガティブ”になってしまうじゃないか!
悪性度が高くてホルモン治療は効かず、摘出と抗がん剤治療となり、再発の可能性が高いらしく、治療が難しいから、あの先生は私を断ったのか…なんて思ってみたり…。
でも、私は摘出も抗がん剤も放射線も受け入れられない。
次に行く病院も決めかねていた。日にちだけはどんどん過ぎて行く。
それでも変わらない毎日を送っていた時、突然、旦那がラジオ波治療というものがあるらしいと言って来た。それも東京の新宿にその治療をしているクリニックがあるらしい。これはmixiのお陰…。乳ガンになった奥さんや彼女を持つ男性が集まっていて情報などを交換しているらしい。こうなると、本当にインターネットは有り難いもの。ラジオ波治療“で検索し、その病院のHPヘ。
ラジオ波治療とはラジオ波熱凝固療法の名前の通り、乳房に細い管を刺して電流を流し、その熱で癌細胞を焼いてしまうというもので、焼いてしまった細胞はそのうち体外へ出されてしまうため、手術時間も短時間で身体への影響や損傷はほとんどないらしい。
何日か考えて、そのクリニックにセカンドオピニオンを申し込むことにした。でも自宅で電話をするには気持ちが落ち着かず、外出中の道を歩きながら電話をすることにした。身体がリズミカルに動いていると前向きが気分で居る事が出来るから。意を決して電話をしたところ、クリニックの院長先生と思われる男性が、いきなり電話口に出て来た。受付の方が出ると思っていたから、ちょっとビックリしたが、そのままセカンドオピニオンを受けたい旨を伝え、日時を決めると、先生はせっかちなタイプなのか、私の名前を聞かずに電話を切ってしまったので、もう一度電話をして名前を告げた。なんか、面白い出会いだと思った。( ̄ー☆
旦那は一緒に行くと言い張り、予約した日に二人でクリニックへ向かった。そんなに大きいクリニックではなさそうだが、中は綺麗で女性に配慮した椅子や置物がある。大きめの液晶画面がテレビ番組を流している。そんななかに、やはり、脱毛用のカツラや、乳ガン患者用の見本グッズや、それらの雑誌やカタログが置いてある。それらを何気なく眺めて、全く関係のない女性誌を手に取る。落ち着きを払いながら…。何人かの患者さんが名前を呼ばれ、治療室に入っていくのだが、いずれも、ほんの数分で出てくる。多分、経過観察中の方や抗がん剤投与のための簡単な問診だったのだと思う。旦那は、受付脇に置いてある血圧計で血圧を計り、誕生日別性格占いとかの本を読んでいる。
そして名前が呼ばれた。