男性には解りつらい様子がしばらく続きますし、
マンモグラフィーを受けたことがある方には
ちょっとだけショックかもしれませんが、お許しください。
右乳の異常でマンモグラフィーを受けることなったあとの
前回の続きです
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まず、マンモグラフィーで右乳を挟み始めたところ、
乳頭から黒い液体が“にゅにゅっ”と出てきた。
先生は落ち着いた様子をティッシュでソノ液体を押さえ、
「うんうん、ああ、そうか・・・」と独り言。
そんな液体が出てくるとは思わなかったし、
それが異常なこととも思わず、
自分自身に『大丈夫よ。なんでもないから』と言い聞かせ、
マンモの撮影を終える。
服を着て待合室へ戻ってから
『これ、マジでやばいんじゃないの?』と思いはじめた途端、
心臓がドキドキしてきた。
待合室には当然、乳房検査の雑誌は多いのだが、
この状況では、とんでもないが手に取ることは出来ず、
当たり障りの無い雑誌を手に取るも、全く目に入らない。
なんとなくページを指がめくっているだけ。
意識は、遠くにあるようだった。
『・・・これって、まさかね、まさかだよね。。。』なんて思いながら…。
かなり、待たされて、名前を呼ばれて私は診察室に入る。
目に入った先生は平静を装っているように感じる。
マンモの現像写真を見ながら、少し強張った声で、
「ハッキリ映ってないけど、一度病院で調べて貰ったほうがいい」と先生は言った。
「あ、はい」とだけ答えた私。
映像に映っている黒い塊は血液とのこと。
『あ、それでさっき乳頭から出たのは、血だったんだぁ』ってことが
ぼんやりと解った。
行き着けの病院は無いかと問われるも、日頃、病気とは無縁のため、
どこも思いつかない。
そこで、乳腺科のある自宅から近い病院に紹介状を書いてくれることになった。
とりあえずマンモの写真も持って行って、終ったら返却してくれれば良いと言われ、
そして診察を終え、お会計してクリニックを出た・・・・。
こんな一連があっても、なにが始まろうとしているのか実感のない私。
いや、思考が現実拒否をしようとしているのだろうか