後妻業の女
[後妻業]・・・裕福な独身男性の後妻となり財産を奪うことを生業としている。現実にも、保険金や遺産目当てに籍を入れたり事実婚の形をとって、時には殺人を犯してまで金を手に入れる女性がいましたよね。あの事件、どうなったんだろう。後妻業の女・小夜子を演じるのは大竹しのぶさん、その背後で糸を引いている結婚相談所所長・柏木に豊川悦司さん。シビアなやり取りの時でも、不謹慎ながら思わず笑ってしまうシーンが多くて、やっぱり素敵だなぁと思いつつ・・・今回1番はっとさせられたのは、長谷川京子さんでした。父親を小夜子に殺害され、遺産も盗られそうになる遺族の長女を演じていらっしゃるのですが。次女・朋美(尾野真千子)に比べおっとりとした長女・尚子。事件を解決に導こうと戦う朋美を応援しながらも、この作品のもう1つのテーマ(と勝手に私が感じた)、家族離れについてラストに朋美に話すシーンが印象的でした。すごく、きれいな横顔だった。私の父も、1人で暮らしている。名古屋と東京。連絡を取るのは年に数回。誕生日プレゼントも、お父さんの好きなものって何だかわからないから、いつも困る。そこに後妻業の女が現れたら・・・だまされるなよ!お父さん!!原作・・・黒川博行監督・・・鶴橋康夫出演・・・大竹しのぶ・豊川悦司・尾野真千子・長谷川京子・水川あさみ この方、シン・ゴジラでも素敵でした!→風間俊介