靖国評論家としても名のある弁護士の内田雅敏さんから、YouTube番組「デモクラシータイムス」に出演したとのお便りがありました。
内田さんは近著『靖國神社と聖戦史観』(2021年)
Amazon.co.jp: 靖國神社と聖戦史観: A級戦犯こそ靖國にふさわしい : 内田 雅敏: 本
だけでなく、
『靖国問題Q&A: 「特攻記念館」で涙を流すだけでよいのでしょうか 』(2007年)
靖国問題Q&A: 「特攻記念館」で涙を流すだけでよいのでしょうか | 内田 雅敏 |本 | 通販 | Amazon
や、
『靖国参拝の何が問題か』(2014年)
靖国参拝の何が問題か (平凡社新書) | 内田雅敏 |本 | 通販 | Amazon
などの著作があって、辻子実(ずしみのる)さんや田中伸尚(たなかのぶまさ)さんなどと肩を並べる靖国ウォッチャーです。
わたしは拙著『間違いだらけの靖国論議』
ヨドバシ.com - 間違いだらけの靖国論議 [単行本] 通販【全品無料配達】 (yodobashi.com)
の244ページで、内田さんの本の一部について苦言を呈するようなことを書いていますが、それは基本的には高く評価できることを前提とした部分的苦言であり、ご当人もそのことは十分理解してくださっていることと思います。
だからこそ、このたびのYouTube番組への出演についても、親しくメールでお知らせをくださったのだと思います。
靖国神社と自衛隊の蜜月関係?! 内田雅敏さん シン池田香代子の世界を変える100人の働き人 8人目 (youtube.com)
たいへん有益な動画ですので、みなさんもぜひご視聴ください。
このたびの動画で特に内田さんが強調しておられるのは、今年に入って目立つようになった自衛隊幹部の靖国への肩入れの危険性。これは、もともと水面下では存在していた癒着構造が表面に浮かび出てきた現象であって、伏流水はずっと前から脈々と続いていたのだと、内田さんは指摘しています。
彼らが思想的に靖国神社の「聖戦史観」に染まっていることを、内田さんは「靖國汚染」と呼んでおられます。
その「靖國汚染」の構造をより深く読み解くには、旧陸軍将校の親睦のために戦後組織された偕行社の指導理念が、時代とともにどのように変遷していったかを跡づけている、角田燎著『陸軍将校たちの戦後史-「陸軍の反省」から「歴史修正主義」への変容 』という本が参考になると、動画の1:02~あたりで強く推奨しておられます。
陸軍将校たちの戦後史-「陸軍の反省」から「歴史修正主義」への変容 | 角田 燎 |本 | 通販 | Amazon
わたしは金欠のため、まだその本を買っていませんが、ぜひ、お金の工面をつけて、早目に買って熟読したいと思います。