いよいよ歴史的瞬間、一万円札の、お顔の交代は1984年に聖徳太子さんから福沢諭吉さんに交代してから、約40年ぶりです。

新札のお目見えの日が、やってまいりました。

 

新紙幣発行初日の、2024年7月3日午前、新1万円札の、お顔となる日本資本主義の父、渋沢栄一さんです。

 

渋沢栄一さんの、お生まれになった埼玉県深谷市で、

県内の銀行では、新札を待ちわびて、たくさんの方が行列を作っている様子が、

ニュースで流れておりました。

 

私も早く渋沢栄一さんの一万円札と、ご対面したいのですが、

4日以降からは、入手できるという情報も、あるようです。

 

キャッシュレスの、この時代の中でも、まだまだ現金主義の方、現金も電子決済も両方使っている方もおられると思います。やっぱり、明るいニュースは嬉しいものです。

 

渋沢栄一さんについて少し調べてみましたら、1840年に埼玉県深谷市で、お生まれになりました。上に2人のお兄さんが、おられましたが、後に、お二人とも早くに亡くなっております。そして、三男である栄一さんが長男として育てられました。

 

ご自宅は豊かな農商家であり、畑作に、養蚕ようさんや製藍を営んでいました。

栄一さんは子供の頃から、家業を手伝っていたので、仕入れや販売をする事により経済感覚が磨かれていきました。

 

また、お父様が教育熱心だったため、武家の子供と変わらないレベルの教養を身に付けました。7歳の頃、論語も学び始めたそうです。

幼少の頃から働き者で、勉強熱心であった事がうかがえます。

 

 

1866年、渋沢栄一さんは将軍直属の家臣となりました。

パリで開催されていた万国博覧会に参加し、パリ万博やヨーロッパを視察します。

その行動により先進諸国が、どのような様子かを広く学ぶことができました。

 

ヨーロッパでは綺麗に整備された水道設備、エレベーター設備、蒸気機関車など、日本にはまだ無かった先進諸国の進んだ科学技術を見て感化されたそうです。

 

そして日本が遅れていると判断し、この技術、知識などを、そのまま日本に持ち入れる事で日本の国が、発展できるよう真剣に考えたそうです。

勘も鋭く、察知する能力やセンスが、素晴らしかったのですね。

 

帰国した渋沢栄一さんは、1869年に日本で初めての合本組織である商法会議所を静岡に設立しました。

商法会議所ではフランスで視察した銀行を例にして、子供の頃の経験や知識も生かされ、農家に資金を貸し出す金融業、米や肥料などの売買をする物産販売を行いました。まさに学問も経験も生かされています。

 

その間、渋沢さんのさまざまな多くの功績により、

1873年6月11日に、日本初となる国立銀行が設立されました。

その頃、第一国立銀行と呼ばれたメガバンクは、今ではみずほ銀行と改名されております。

みずほ銀行は、日本の大手都市銀行ですね。

 

 

この第一国立銀行を設立したのが渋沢栄一さんです。

当時、栄一さんは明治政府の役人として働き始めました。

たくさんの実績を残しながら、33歳の頃、第一国立銀行の総監役となります。

 

第一国立銀行は、官営銀行として長期で借り入れができる低金利の融資を行います。それによって日本の経済を支えていく事になります。

 

さらに、栄一さんの指導によってたくさんの地方銀行も設立されはじめました。

渋沢栄一さんの功績によって、日本が経済大国として外国と肩を並べる事にもなったようです。

 

渋沢栄一さんは、銀行の他にも、様々な業種の会社を設立されています。

500社以上の会社があり、多くが今の日本経済を支える大企業として活躍しているのです。

創設に関わった企業の多くが成功を収めていることから、渋沢栄一さんは日本資本主義の父と呼ばれる、ふさわしい人物であるといえます。

まさに、お金の神様のような人物の方ですね。

 

渋沢栄一さんは、たくさんの設立に関わっておられましたが、

ちなみにその中でも有名な企業は、東京海上保険、東京ガス、東洋紡、東京証券取引所になります。

 

森を見ながら1本の木を大切にという指導のもと、どんな、ちょっとした仕事でも、それは大きな仕事の、いち部分なので、満足にできなければ、最終的に大きな仕事をやり遂げることは不可能で成功させる事はできないといった事を言われていたそうです。

とても深みのある、お言葉です。今までの経験や知識と色々な視点から独自に研究された結果、

同時に潔い行動により、現代の私たちに、なくてはならない存在のものを貢献して頂きました。

 

あらためて感謝の気持ちが増す思いになります。そう思いましたら、

新札が、お財布へやって来る事が、また楽しみになりました。

 

 

渋沢栄一さん、ありがとうございました。

そしてこれからも、よろしくお願いいたします。