この週末、家で掃除機をかけている時、アタシの耳元に、突然「ケルヒャー」と云う単語が舞い降りた。
多分「うんうん、よくあるよねー。」と思われる人も多数存在するかと思うのだが。
なにか単純な作業中に、何の意味もない単語が自分の下に舞い降りて、「ん?あれナンだったっけ。」と、なることがある。
アタシは、ある一定の周期で、この「ケルヒャー」問題に悩まされる。
ケルヒャーがコレ↓って、ちゃんとわかっている。
毎回、ちゃんとケルヒャーが↑コレだと、思い出す。
しかし、突然「ケルヒャー」攻撃されるもんだから、咄嗟に それが何か思い出せなくなるのだ。
そして、この週末も突然 耳元で「ケルヒャー」っと、「ヒャー」の音にたっぷり息を含ませて、どこのどなたか良くわからない何者かが囁いて行った。
「ん?。ケルヒャー。」
「また来たわ。ケルヒャー。」
「ん?ケルヒャーって、何やった?。」
そして、アタシは記憶の糸口をつまんで、必死に思い出す。
「ケルヒャー。何か、大人になってから覚えたっぽいことやったわ。」
「経済言語か?。」
「ケルヒャー問題。」
「ケルヒャー危機。」
「ケルヒャーショック。」
「ブラックケルヒャー?は、ちょっと無理やりか。。。」
「いや、数学用語かな。」
「ケルヒャーの解。」
「ケルヒャーの定理。」
「あ、そしたら物理とか?。」
「ケルヒャーの法則。ありそーやな。」
「親指と人差し指と中指で、なんか形作ったりして。」
と、頭であれこれ考えながら、腕は掃除機のヘッドをカーペットに擦りつけて前後運動を繰り返す。
そして、一通りケルヒャーのことを考えていると、
「そういえば、ケルヒャーっぽいので、ナシゴレン!。」
「ナシゴレンも、毎回何やったっけ?。って、思うわ。」と、思考が育っていく。
ナシゴレンって、この↓ことって、わかってるのだが。
いや、でも突然降ってきたら、一瞬何やったっけ?って、なるのだ。
で、ケルヒャーは置いといてぇー、しばしナシゴレンについて思い出そうと試みる。
「ナシゴレンって、語感からして、戦隊ヒーローっぽいよな。」
「ナシゴレンジャーとか。ってまんまやなンッフ。」
「それに、なんとなく南国っぽいで。」
↑
すでに答えを潜在的に知っているから、南国っぽいと思うのだろう。
「ナシゴレンジャーの人の名前って、やっぱり南国っぽくて、フルーティーやったりするんかな。」
「赤担当の人は、『パッション』とかな。」
「うーん、緑はやんちゃっぽく『ドラゴン』とかな。」
「青は、なんかわからんけど『シャイニー』やな。南国の陽ざしって眩しそうやしな。」
「ほんなら、黄色は『ターメリック』。」
「まんまやなンッフ。」
「ってか、アタシ!ケルヒャーはどこ行ってん?。」
「あ、そうそう、ナシゴレンジャーにかまけてる場合では無かったわ。ってか、ピンクの名前まだ決まってないから気持ち悪いねんケド。」
「ナシゴレンジャーの必殺技で、ケルヒャーキャノンとかあったりして。」
「ナシゴレンジャーが、組体操みたいになって、パッションが一番上からポンっと飛び出して、敵を退治する。みたいなwww。」
「あ、ケルヒャーって、なんか飛び出す系じゃなかったっけ?。」
と、イイ線まで思い出しかける。
しかし、ここま行ったらケルヒャーを思い出すことを放棄して、ナシゴレンジャーのストーリに固執してしまう。
「あ、ちょっと待って。ナシゴレンジャーの敵がケルヒャーって、良くない?。」
「ケルヒャー大佐とか。」
「ケルヒャー将軍。」
「あ、ケルヒャー将軍って言いにくい。ケルヒャーひょーぐんとかになってしまいそうやわ。」
「ちゃんとケルヒャー将軍って言おうとおもったら、めっちゃ唾液飛ぶで。」
「声優さん泣かせやから、『ケルヒャー将軍』案は、却下やね。」
「ってか、ナシゴレンにケルヒャーって、何のつながりもないやん。」
「ナシゴレンと、ケルヒャーがなんで揉めなあかんねん。」
「って、アタシ、既にケルヒャーが何で、ナシゴレンが何か、わかってるやん。」
そうなのだ、定期的にケルヒャー問題に見舞われるのだが、最近じゃ馴れたもんで、
ナシゴレンのことを引き出す前に、「ケルヒャーの解」の手前辺りで、ケルヒャーが何か判っているのだ。
しかし、ナシゴレンについて考えたいのである。
そして先週末は 幸いなことに、ナシゴレンジャーに名前を授けることに成功した。
ひとつ心のこりは、ピンクの人の名前が思い浮かばなかったことだ。

