8割の方が人生で一度は経験すると言われる腰痛。
ですが皆さん同じ原因で痛くなる訳ではないので対処法はそれぞれに合った方法が必要なのに、何故か治療は画一的。これ、疑問を持ちませんか?
レントゲン検査で全てが分かる訳ではありません。
痛み止めと湿布、そして安静はもう古い対処法なのです。
・レントゲン検査で問題がなければ異常なし?腰痛が実際にあるのに?
レントゲン検査は実は骨の大まかな情報を得る検査なので、細かい骨折や靭帯、筋肉の問題は分かりません。
また、撮影している状態、つまり立位なのか寝ている状態なのかで骨の配列が変わってしまいます。
レントゲンで異常なし=全く問題がない、と言うのではないのです。
ではレントゲンが必要ないかと言うとそうではなく、骨折や脱臼等の大きな問題はありませんよ、と言う事が確認出来ます。これは非常に大切な事ですので、痛みが強い場合や外傷がある場合はまずレントゲン検査をされると良いでしょう。
ではレントゲン検査で異常が無くても考えられる腰痛の原因とはどのようなものでしょうか?
骨自体には問題がなくても配列に問題があるかもしれません。配列に問題があると体重の掛かり方は前後左右アンバランスになってしまいます。
他には筋肉に問題があるかもしれません。レントゲン検査で筋肉の状態を確認することは出来ません。腰の周りやお尻の筋肉は過剰に緊張すると様々な要因から、結果的に腰痛を引き起こすことが分かっています。
・痛み止めや安静は古い?
痛みを止めること、これは確かに大切なことですが、これで完治するわけではありませんよね。痛みを引き起こしている状態が変わっていないのですから。
痛み止めで症状を抑えるのではなく、状態を改善させて痛みを止めることの方が良いことは皆様もご理解頂けると思います。
また安静にして腰痛が早く収まると言うと状態にもよります。急性腰痛、いわゆるぎっくり腰の場合は安静にした群の方が出来る限り動いた群よりも回復が遅れたデータが沢山発表されています。
全ての腰痛に安静が良いわけではありませんので、専門家にご相談ください。
何よりも患者さんの状態を的確に評価する。これが回復への一番の近道です。
骨折や脱臼、その他の疾患の可能性を排除し、腰痛が何故起こっているのかを把握出来れば、おのずと施術方法は決まって来ますので、回復へと導いて行けるのです。
ですので初診時の検査は非常に大切なものとなります。
当院では初診時の検査に少し時間を頂きますが、上記の理由ですので、ご理解頂ければ幸いです。
どうぞ宜しくお願いします。
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