65歳、女性、事務

長年の右足首の痛みで来院。歩行時が特に痛い。

整形外科に受診したがレントゲン写真では異常無し。

リハビリや足底アーチを保護するソール、歩きやすいと言われる靴など色々試したが全く良くならないとの事。

ご本人曰く、最後の望みを掛けて来院されました。


視診では右足首内側に腫れ。

動きを左右の足首で比べてみると明らかに右の方が固さがありました。

何らかの原因で足首の関節が固くなってしまい、歩行などの運動の際に足首の背屈、後屈が出来なくなっていたようです。

治療は足首全体の動きをつけるように操作し、ふくらはぎの筋肉など可動域を低下させる遠因になる筋肉の緊張を取り除きました。

結果、3回の治療後で最初の2~3割ぐらいの痛みまで軽減。

10回の治療後には日常生活で痛みを感じることが無くなりました。

可動域は完全に戻っていないのでご自宅で筋肉を緩めたり、足首を動かしてもらいながらメンテナンス治療をしています。


この患者さんの場合、レントゲン写真で異常がないと言われたようですが、レントゲン写真は静的な状態を撮影するもので骨折の有無などを判断するのに優れますが、動きまでは診れません。

レントゲンやMRIなどの写真撮影は万能ではありませんので、それで異常がないからと言って全く問題がない状態ではないと言う事を頭に入れておく必要があります。


比較的、短期で状態が良くなったので大変嬉しかった例でした。


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