34歳の女性が腰痛と右足外側(すねの部分)の痛みで来院されました。

整形外科では以前にレントゲン画像で腰椎椎間板ヘルニアと診断されています。MRIは撮影していないとの事。


検査してみた所、まず体重が右側に大きく掛かっていました。右足に体重を乗せてしまう癖があるようです。座位でも同様。

触診では右のお尻にある小殿筋と言う筋肉にトリガーポイントがあり、ここを押すと足の症状が再現されました。関連痛と呼ばれるものです。


立位で右側に体重を掛けると、右の股関節に大きく負担が掛かりますね。このような姿勢を長時間取ると、お尻の筋肉群は伸ばされながら力を使う伸張性収縮と言われる状態になります。この伸張性収縮、実は筋肉にとって1番つらい状態なのです。

物を持つ時に腕を曲げて持つのと伸ばして持つのでは、伸ばして持つ方がつらく感じると思います。筋肉にとって伸ばされた状態で力を使う事は損傷し易い状況なのです。

この患者さんの場合は小殿筋に度重なる損傷があり、それがトリガーポイントに発展して症状が現れたものと推測されます。

このことから椎間板からではなく筋肉の問題であると判断し、治療を開始しました。


治療はまずは全体のバランスを整えるように施術して行きます。

次に臀部、腰部に集中し右側に偏っているバランスを正常位置に戻すようにし、小殿筋のトリガーポイントを取り除きました。

週2回の治療で計4回。症状はほぼ消失し、今後は再発しないよう週1回の治療に移行する予定です。


アケダカイロプラクティック

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