雨が降っています
しばらくの涼です
時おり
鳥かトンボか
地面と平行に
ものすごいスピードで翔んでいます
飽きない雨の日です
エッセイを書きました
ばあちゃんせんせい
夕方になるとわくわくする。ほんの30分間、同居する孫2人と学習しているからだ。小学生3年生の男の子と保育園年中の女の子。
まずは下の子から始める。両腕にノートと筆箱を抱え、私の部屋に入ってくる。自分用の小さな椅子を用意して座る。
「おねがいします」の合図でスタート。
私は1センチ四方の方眼ノートに青色のボールペンで4センチ四方の線を引く。年中さんにちょうどいい大きさだ。
「さあ、言葉をさがそっ」。5文字以内の言葉を部屋の中や外をきょろきょろ見て口にする。それらを鉛筆で薄く書く。とめ、はね、はらいのオリジナルマークも添える。平仮名の基本は大切だと思っている。
彼女は、保育園で教わった鉛筆の持ち方を守る。親指と人差し指だけ出す。「バーンってするの。それからえんぴつをもってくるんだよ」。なるほど。中指を添えれば正しい持ち方になる。私の字をなぞりながら、大きくはみ出ると、「あっ、しっぱい」と言う。1文字書いたらすぐに丸。先の3つをクリアーしたら花丸。そうすると、嬉しそうに次の文字に進む。
少しずつ柔らかい文字になってきている。先日、保育園に行く朝、「きょうもばあちゃんせんせいやろうね。でも、しゃしゅしょはやだなあ」と言った。そうか、拗音や吃音はまだ早いかと反省しきり。
小3の子はたくさんの宿題を終えてから入ってくる。やはり1問解くたびに丸。すると、「よっしゃ!」と小さなガッツポーズ。その繰り返しが15分ほど続いて終わる。
子どもが答えを書いたらすぐに評価する。対面ではなく、すぐ隣に座る。この2つは以前学習塾をしていた頃から大切にしている。
ところで実は、ばあちゃんせんせい、1人1回50円の契約をしている。それは、2人との間に、少し緊張感をもたらす。大切なことだと思える。小さなアルバイトをしながら、彼らの確かな成長を願っている。貯金をしながら、新しい運動靴を買おうと楽しみにしている。2人もそれを楽しみにしてくれている。
タイトルは『小さなアルバイト』でもよかったかなあ…
こんな感じです