新しい年も明けて三日目に御座いますが…改めてまして。

あけましておめでとうございます。

初詣でにて《大局様のしあわせ》を切に願ったお豆の奉公は…年明けから大わらわに御座いました。

開店と共にワラワラとお客様があふれて参りました。

と…。

『ちょっと両替ってしてもらえる』

数百円の買い物をされたお客様が申されましたに御座います。

買い物の支払いが1万円札でしたので…お釣りを細かくするのかと思いきや、お財布から数枚の1万円札を出そうとされておりました。

元々、レジにはそれ程のお金が入っておりませんので…お豆は低調にお断り致しました。

『お年玉にいるんだけど…』

なかなか諦められないご様子のお客様に御座いました。

程なくして…。

通路に寝転んで泣き叫んでいるお子様がおりましたに御座います。

『あら~ッ。今日はウルサいわね。こんなウルサいと買い物する気もしないわ』

お会計でレジに来られた年配のお客様があからさまに嫌そうな顔で申されました。

そのお子の周りには、親らしき人がおりませんでした。

お豆が当たりをみまわしておりますと…大きなファッションブランドの袋を幾つも手にした母親らしき女性がお子の元へやって参りました。

と…。

無言で泣き叫ぶお子の手を引っ張り、強引に連れて行ったに御座います。

『静かになったのは良いけど、乱暴な人ね~ッ』

ウルサがっていた年配のお客様が申されました。

『お母さんですかね』

お豆も同感で驚いておりましたが…曖昧に答えておりました。

と…。

催事の原画展を見たのに駐車場のサービス券を貰えなかったので、サービス券が欲しいと言う…お客様が来られましたに御座います。

そもそも…原画展の入場料はサービス券の対象外で御座います。

加えて…何故、何のつながりも無い売り場のお豆にサービス券を求めて来られるので御座いましょう。

本来なら案内受付で問い合わせるべき事に御座います。

低調に事情説明をしながら…。

『いい加減にしろよ。どいつもこいつも、好き勝手言ってんじゃねぇ~よ』

喉元まで出掛かった言葉をぐっと飲み込む…お豆で御座いました。

と…とほほ。