最近、YouTubeで角田夏実という柔道選手の試合を
何度か見る機会があり、この選手を心から応援したいという気持ちになった



 まずは柔道のスタイルだ。立ち技での一本勝ちを志向する選手が多い日本勢とは色合いが異なり、関節技と寝技を得意とし、巴投げを武器とする。




彼女は志々目愛、阿部詩という強豪が居並び、誰が勝ってもおかしくない52キロ級と言う激戦区にあり


【 52キロ級 】
大学3年、4年の時の国体
52キロ級で優勝2連覇を成し遂げ

2018年 - 体重別 優勝
2018年 - グランプリ・ブダペスト 優勝
2018年 – アジア大会 優勝

という戦績を残している





2017年7月放送の「 千葉情熱アスリート 」というテレビ番組の中で彼女は話している

得意とする寝技スタイルが変則柔道ではないかと自分で悩んでいた時、大学の射手矢監督が「 面白いね!」「 どうやってるの 」「 ほかの人には無いね 」という見方をし認めてくれ、その言葉に寝技がダメじゃないんだ。寝技がイイんだに自分の中で変わり、そこから枝葉を付け今の柔道スタイルを自信を持って確立するようになったと







彼女の得意技が巴投げ。
私も高校3年間。部活で柔道を経験したが、巴投げを見たのは、町道場で中学生が試合でやっていた   ただ一度だけだった。


この技は潰されると、そのまま寝技に持っていかれ、極めてリスクの多い技で誰も積極的にやろうとする者はいない。ましてそれを得意技として使えば相手の熟知するところとなり成功する確率はかなり低くなる。
よっぽど寝技に自信がないと、できる技ではない

相手が技にくることを警戒していても巴投げを決め、腕挫十字固めという関節技でガッチリ決めてしまうこのスタイルは、並みの努力では確立できない



通常、技を体得するため「 打ち込み 」をするが、この巴投げのため「 打ち込み 」をやっていたとは考えにくい。


腕挫十字固めもよく知られている技だが、これを得意技にするには、かなりのキャリアが必要だ


いずれも実践の中で習得してきたものだろう




私の活動期間では、一度もそんな柔道スタイルを見たことはないし、立ち技で一本を決める柔道が正統とされ、寝技、関節技で一本を狙う柔道はある面、邪道とさえ思われていた



それでも彼女はそのスタイルを変えなかったし
またそれを監督は認めた。そこが凄いと思う





イチローの「 振り子打法 」しかり




野茂選手の「 トルネード投法 」もそうだ
自分の投球方法に絶対の自信を持ち、近鉄入団時の
条件が「 フォームを変えない 」ことだった


最初の監督だった仰木彬は練習方法を野茂に一任し、関係はよかった。しかし監督が変わり近鉄の名投手だった鈴木啓示が就任すると、彼はことごとく口を出し野茂独自の練習方法を否定。



野茂はメジャーへ移籍せざるを得なかった



その後、野茂はアメリカで成功を収め「 野茂はメジャーリーグを救った」という声まで聞かれたほどになった

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異端と称されるものが歴史を変える
そこに共感するものがある