5分で読める参院選公約【自民党編】 | あけどのBlog

5分で読める参院選公約【自民党編】

こんにちは、あけど亮太です。

昨日、消防組合議会を終え、これで6月の議会は一通り終了です。

さて、参院選もいよいよスタートしました。

これから熱い熱い雄弁が全国各地で行われると思うと非常に楽しみです。

さて、そんな選挙に向け、先日改めて参院選の制度についてブログで書きました。

今日からは各政党のわかりづらい政策について、第三者目線で超要約してお伝えいたします。

少しでも投票の参考になれば幸いです。



まずは政権与党である自民党の参院選公約について。

参考資料は党HPの「自民党の選挙公約が知りたい」から抜粋しております。

まず、リンクを開くと安倍総裁のドアップから始まります。正直少しビビります、、、

コピーは「この道を。力強く、前へ。」

冒頭、総裁の挨拶から。
挨拶では、中小企業の倒産数の減少や雇用増をアピール。
消費税率引き上げを二年間延期(2019/10)し、引き続きアベノミクスを進めることを宣言。

外交においてはオバマ大統領の広島訪問から外交が円滑であり、北朝鮮のミサイル問題への対応からも日米の緊密な関係をアピール。
しかし、北朝鮮との問題を上げるならば拉致問題へどのようなスタンスで進めるのかを示してほしいところ。





政策のトップは経済政策
国民総所得や若者を中心とした就業率の増加、企業収益が過去最高である事をアピールされており、参院選に向け新たな政策を掲げるというよりも、これまでの実績への評価、そしてこの路線を継続していくことを選挙公約として挙げています。

続いて外交
「世界をリードする日本」
「ロシアとの平和条約締結交渉を本格化」
この二つだけ、、、?
バクッとし過ぎておりますが、冒頭の挨拶から鑑みると日米の連繋を重視していくことがわかります。
しかし、そうなると安保法に絡め、自衛隊の在り方や日米安保をどのように時代に沿わせるのか、概要でいいから示すべきではないだろうか。





その後は一億層活躍社会について。
アベノミクス的表現、第1の矢は経済成長。GDP600兆円の実現。
現在のGDPは約500兆円ですので、1.2倍。
日本のGDPは1989年の時点で約420兆円です。27年の歳月を経て約1・2倍になっている事を考えるとどえらい目標値であることがわかります。

その為の施策は、
ゼロ金利の活用、IT技術の成長戦略、潜在成長率の底上げ、最低賃金目標値1,000円。
同一労働同一賃金、高齢者雇用の促進、行政手続きの簡素化で企業の活動を身軽に、観光立国の実現。
農業を守りつつのTPP-エネルギー技術の海外進出。

労働者-経営者、若者-高齢者、農業-TPPといった対極に位置する層にも行き渡る幅広い政策となっています。その分効果は鈍いかもしれませんが与党として手堅い政策といえるかもしれません。


第2の矢
希望出生率1.8%
第3の矢
介護離職ゼロ
「経済のパイ」拡大の成果を子育て・介護など社会保障分野に分配し、それをさらに成長につなげる「成長と分配の好循環」を構築します。(原文ママ)
要約すると、第1の矢の成果を社会保障分野に充て、好循環を生み出すということでしょう。子育てや介護は社会保障に依存しがちですので、自立する制度改正を行わないと絵に描いた餅になるのではないか。





女性
女性の政治参画、女性リーダーの育成を挙げています。
更には女性に対する暴力の廃止、これは当然であり、道徳という観点で教育分野で掲げても良いでしょう。
しかし注意しなくてはならない点は、政治にしてもビジネスにしても女性参画に数値設定を持たせては、本来選出すべき優秀な人材を外してまでも女性が優遇されてしまう可能性があることです。
性別に差別されることなく適材適所な人選が行われる仕組みが必要ですね。





子育て世代
待機児童の受け皿50万人分増。
保育士の処遇改善。
幼児教育の無償化。
児童虐待の早期発見。

介護高齢者
介護離職ゼロを目指す。
介護人材の給与アップ。
予防医療の推進で健康寿命の延伸。
認知症対象の強化。

若者
無利子奨学金の実施。
給付型奨学金の検討。※検討ですので実施ではありませんね。
雇用安定で所得の向上。

上記三項目に関しては現金ではないにしても若干バラマキ色を強く感じてしまう
お金をかければ手厚い支援が出来るのは当然であり、支援後にいかに投資に伴った生産性を生み出すかが重要なポイントです。

地方創生
IOTの活用&若者の参入から、観光との連結、海外展開が打ち出されております。
※IOTとはネット活用でデジタル管理する手法。
自民党が担当大臣まで設置して打ち出した地方創生。公約集の後半に来るとは思いませんでした。
TPPを進める以上、農業の海外展開は避けて通れない道であり、同時にIOT分野をどのように強化するのか、その施策が今後の見所です。




災害対策
東日本大震災の復興を加速。
社会資本整備、防災・減災を組み入れた国土強靱化を進める。
これについては何も言う事はありません。
優先順位を押し上げ、一日も早い復興を願うばかりです。

総括
さすが政権与党。
実績をベースにした政策の発信となっており、テレビ等メディアで耳になじみのある言葉を多く使っているためにイメージしやすい内容となっています。
その分、現実路線でもある為に一見地味とも思える項目もありますが、手堅い保守派の方々には受け入れやすい選挙公約ではないでしょうか。
しかし概要版とはいえ憲法改正について触れないのはいかがなものか。


以上、自民党の選挙公約を噛みに噛み砕いて解説してみました。
あくまで私見に基づいての解説ですので、公式(詳細)は政策バンクでご確認ください。

次回は与党、公明党の選挙公約を取り上げてまいります。