副教材は若者の政治参加に繋がるか? | あけどのBlog

副教材は若者の政治参加に繋がるか?

こんにちは、あけど亮太です。

皆さんご存知の通り、選挙年齢が引き下げられました。
※正確に言うと、来年夏の参院選から選挙権年齢が「18歳以上」となります。


この制度改正に伴い、総務省と文科省が連携し高校生向けに「私たちが拓く日本の未来」と題した副教材を作成しました。

この副教材に対して専門家の間でも賛否あります。
私も一通り目を通しましたが、掲載されている情報は基本的な政治知識に留められており、学生に偏りのある政治理念的影響を及ぼす内容ではないと見受けられましたので、指導者が政治的偏り含めず取り扱えば問題もないものと考えます。

では、この副教材がどのように活用されるのか??

じつはこの副教材、文科省からの指示は「有効に活用してください」に留められており、川越市においても授業での利用が必須というものではありません。

国が約13億円も投じて作成したこの副教材、是非活用して頂きたいところですが、本来の目的である「学校現場における政治や選挙に関する学習の内容を充実させるため」を達成する事が出来なければ無理に導入する必要もありません。

と、いう事はこの副教材をどのように検証するのか、川越市では活用するのか?それとも目的に沿わないと考え活用しないのか?
活用するのならばどのようなペースで活用するのか。その際の注意点をどのように考え、活用の先の目標をどのように設定するのか。本市(教育委員会)としての考えを12月議会で質問していきたいと思います。

●雑感
副教材を読み込みましたが選挙に対する姿勢も書かれています。
「候補者の選び方」などは、高校生の頃の私なら絶対に理解できないであろう難易度です。
咀嚼して教えるという意味では先生としての負担が大きくなる事は火を見るより明らかです。

●雑感2
18歳~19歳の有権者が誕生したからと言って、それで当選した議員が「私は若者の代弁者だ!」なんて簡単に言われたら困るなぁと今から懸念しています。だってその世代の投票率が低いという問題に対して、数(分母)を増やしたからといって抜本的な解決にはならないわけですから。


参考リンクは以下参照。

政治や選挙等に関する高校生向け副教材等について(文科省
↑副教材がPDFで閲覧できます。

「18歳選挙権」副教材を発送 12月中旬までに全高校へ
↑日経新聞の記事