大家は二人のやり取りを不毛に思う

その時、教室の後ろの扉が勢いよく開く。

「はるにゃ~ん!」
と、朝からデカい声の馬鹿は、大島優子さんである。
小リスのような容姿だが、繊細さとは無縁の人。
なんの人徳か、風紀委員長である。

教室に入った大島さんは、真っ直ぐ小嶋陽菜の席に駆け寄った。

「はるにゃん、今日もキレイだね~白のセーラー服が真っ赤なドレスに見えちゃうよ、ハハハ!」

ちなみに本人は上手い事いったと思っている。

そして小嶋さんは冷たく返す。

「朝っぱらから鬱陶しいテンションね、大島さん。
それと〔はるにゃん〕とは言わないで、私達あくまでAKB48ではないんだから」

いや、あくまでって!、大家は顔を引きつらせる。

この人いきなり設定を滅茶苦茶にする事いいやがったよ。

「いやいや、失礼しました!、私もあっちの方のが抜けなくて!」

お前もか!、あっちとか言うなよ。

「じゃあこれから陽菜でいいですね?」

「しゃれ言わないで、斬り殺すわよ」
とさらりと笑顔で小嶋さんは言った

「じゃあ…」

「うっせぇんだよ!、このクソ虫がぁぁ!」

大島さんが言い終わらない内に怒声と共に小嶋さんは立ち上がりデカい分度器で大島さんを襲う

「いや、ちょ!、それは、小嶋さんマズいって、あぁ~!」

悲しい事に大島さんは教室に入って2分で血まみれになる事に

まぁいちいち大家は気にしない、この小嶋さんの大島さんに対する一方的なリンチは毎日行われている。

その時、前田さんの怒声が響く

「こんのグラサン!、今度はわざと卵焼き吹き飛ばしやがったな!」

「ガタガタ言うなよ!」
前田さんと内田さんはお互いの胸ぐらをつかみ合った。

「いいから、離れろや!」
小嶋さんの大島さんに対するリンチはまだ終わってなかった。
「私はイライラしてんだよ!」
小嶋さんは分度器をぶん投げる、分度器は教卓の鹿の角を切り裂く。

「てめっ、今度は自殺系サイトアクセスしてんじゃねぇか!」
「あれ?、宮澤さん一度でいいから彼岸花を拝んでみたいって」
「言うか!、んな事!」

逃げる増田さんを追う宮澤さん。

大家は頭を抱える、普通なんてAKB組には通用しない。
この騒ぎもマシな方だからだ。

その時、教室の扉がガラリと開いた。

現れたのは、白衣とスーツをダラダラ着こなした、金髪と黒髪メッシュの無造作ヘアの男。

「朝から、ガヤガヤドタバタ、うるせえんだよ」

AKB組の担任—王神臣八先生だった。