1期生3名が引退しました。


以前、AKBN 0 はアポロ11号計画だと書きましたが、その意味についてご説明します。


アポロ11号とは、1969年、人類史上初めて人間を月面に送り込んだアメリカのロケットです。
40年以上経った今でも人類史上最大の偉業として賞賛されています。


AKBN 0 もスケールに差はあれ、今まで誰もやったことのない偉業に挑戦をしています。


資金ゼロからスタートして、普通の女の子がアイドルになって、
国内最高峰のステージ紅白歌合戦を目指すという挑戦です。


日本の芸能界史上このようなことは誰も成し遂げていない前人未踏の挑戦です。



AKBN 0 は、去年の8月13日に発射されたアポロ11号です。


はるか彼方の月面という紅白歌合戦にメンバーを送り込むのがミッションです。


しかし、地上を飛び立った巨大なロケットをそのまま月面に到達させるのは、不可能です。


月面に到達できるのは、小さな着陸船とほんのわずかな乗務員だけです。


大きな偉業を成し遂げるには、多くの犠牲が必要です。


AKBN 0 は、昨年、奇跡的に無事に地上を飛び立って、今ようやく大気圏を突破しようとしています。


ここまでの最大の功労者は1期生です。


1期生のがんばりがあったからこそ、ここまで順調に飛行してきました。


しかし、1期生も何人かは、力をすべて使い果たし、引退する日が来ました。


引退する1期生は、アポロ11号で言うならば、第一段燃料ロケットです。


第一弾燃料ロケットはその燃料を使い果たすと、ロケット本体から切り離されます。


巨大なロケットを重力に逆らって、地上から飛び立たせ、軌道に乗せるために大きなパワーを使い、
すべてを消耗して離脱していきます。


止まっているものを動かすときには、大きな力が必要です。


ロケットにおいて、最も大きなパワーを消費するのは発射の時です。


1期性はゼロからスタートしたAKBN 0 を必死で動かし、軌道に乗せるために最大の労力を使い、消耗してきました。そして、燃料を使い果たし引退していったのです。


1期生が消費したパワーは、2期、3期、4期、5期の比ではありません。


最初は、練習場は会社のせまい会議室でした。鏡もありません。
給料も満足に出ません。それでも毎週、東京に集まってきました。
活動資金を少しずつためていき、デビューCDを出せたのは、去年8月のデビューから9ヶ月もあとの今年5月でした。


今後、残ったメンバーは、1期生が軌道に乗せてくれたロケットを、順調に飛行させていかなければなりません。


しかしながら、今後、第二段燃料ロケット、第三弾燃料ロケットの切り離しは必ずやってきます。これは避けては通れません。


AKBN 0 はメンバーそれぞれが、燃料ロケットです。ただし、その燃料の量はメンバーによって違います。
半年で消費するものもいれば、2年、3年ともつものもいます。
燃料が切れたときに、離脱していきます。


在籍したメンバーの功績の上に、AKBN 0 は飛行を続けて行きます。

在籍したすべてのメンバーが功労者です。


最終的に誰が紅白という月面に降り立つのか、最後まで見守ってほしいと思います。


AKBN 0 オフィシャルブログ 紅白歌合戦までの軌跡