みんながやめるなら、僕もやめよう

ー2013年5月、中間くん、桐山くんと、社長にデビューしたいって直訴してるよね?

「たまたまツアー中に社長の家に泊まることになって。3人で ゛今しかない!"って直談判しましたね」

ー最初は素っ気なかったんだよね?

「眠そうでしたからね(笑)。3人で必死で ゛デビューしたいねん!"ってお願いして。最初は ゛ユーたちオッサンだから"って話をそらされて(笑)。でも、少しずつ ゛そうだねえ"ってなり始めて。3人で、゛いけるぞ!"ってアイコンタクトして、押せ押せ押せ押せって畳み掛けて。切り込み隊長は照史で。しまいには泣き落としですよ。゛このままじゃ食っていかれへんねん。純粋にデビューしたいって気持ちもある。でも、食っていけたら、それでええねん"って(笑)。社長も、だんだん、そういう気になって。最後は ゛考えとく"って言ってくれて」

ー桐山くんが、この直談判でまったくデビューの可能性がないのなら、やめていたかもしれないかもしれないって言ったよ。

「う~ん、僕は、みんながやめるならやめようというか。デビューできなかったらやめるというよりは、いっしょにやってきたコたちがやめんなら、僕もやめようって思ってましたね」

ーなんか人任せすぎない?

「ある意味そうですね(笑)。僕、なんでこの世界に居続けてんだろうって考えたんです。最初は、自分から望んで入った世界でもないのに。でも、この世界で、僕が何か手にしたものがあるなら、それはまちがいなく仲間なんです。これまでも、いっしょにやってきたコがやめてったことがありました。そうすると、胸に穴が空いたみたいになるんです。なんで、この世界に居続けたか……。それは、このメンバーが好きで、そんな仲間といっしょに、ファンの人たちの前に立つことが楽しかったからなんだって」

ーこのメンバーだから、か。

「ふざけてるとき、真剣なとき、どんなときでも阿吽の呼吸があるというか。こう言ったら、こう返してくれる。ひとりでも欠けたら、それが崩れるんです。誰か欠けて、楽屋のアホトークも、下ネタも、ステージ前のわけのわからない気合入れとかも、そのすべてがなくなると思うと、いる意味がないなって。誰かが欠けたら、俺は続けてくのムリやなって」

ー少しずつ、だけど着実に強くしていった絆なんだね。

「僕らのMCのスタイルが、どうやって生まれたかって言ったら、最初のころ社長に、゛MCおもしろくない"って言われたことからスタートしてるんです。じゃあ、こうしよう、ああしようって常に話し合って。゛こう言ったら、こうボケてや" ゛こうなったら、こうツッコんでや"って、積み重ねていったんです。ときにはすっごいモメたし、゛ボケたのに、なんでツッコまへんかったんや!" ゛いや、あの場面は!"って言い合いも日常茶飯事で。でも、昔はそんなことできなかった。もめるくらいならだまっとこうって。だから、このスタイルになるまで、乗り越えてきたもの、積み重ねてきた月日があって、このメンバーだから成立する空気なんですよね。だから誰が欠けても、その空気は、世界が壊れてしまう。そうなったらやめようと思ったんです。みんなが続けるんだったら、デビューどうこうじゃなくて俺も続ける。でも誰かやめるなら、俺もやめるって」

もうムリやろ。俺、別の道探すわ

ーただ、直談判に行った3人のひとりだったのに、濵ちゃんはカウントダウンの会場にはいなかった……。

「ほんまっすよね。フタ開けた瞬間、゜俺、おらんやないかーい!"って(笑)」

ーカウコン後、4人と初めて顔を合わせたのは?

「次の日、あけおめコンのリハがあったんです。どうやって顔合わそう、気まずいなって。流星とも神ちゃんとも、ほとんどしゃべんなくて。でも、4人はまだ東京から戻って来なくて。俺、みんなで踊ってる最中、急に ゛あー、情けねー"って、ひとり立ちすくんじゃったんです。リハ抜け出して裏口から外出てって。なんか地獄でしたね」

ー4人が合流したのは、その翌日?

「はい。いつも通りに接してほしかったし、接したかったのに、いつもの空気じゃなくて。気をつかってる感じが。その夜、淳太に電話したんです。゛いつもどおりしゃべってもらっていい?気をつかわれるのイヤや"って。淳太の気持ちもわかる。とんでもないことが起きてるのもわかる。でも、イヤやったんですよ。なんか、今までみんなで少しずつ築き上げてきたものが、全部壊れちゃいそうで」

ーあけおめコン、どうだった?

「絶対に泣かないって決めてステージに立ったんです。でも、ファンのコが泣いてるのが見えて……。俺の歌で、どんだけ届くかわかんない。それでも、゛俺はまだ自分を信じてるよ"って想いを曲に乗せて歌って……」