ーそれが、去年のカウントダウンには呼ばれなかったばかりか、4人でのデビューが発表された。

「翌日、コンサートのリハがあったんですけど、まだ放心状態で。家を出るとき、おかんが゛いってらっしゃい"って声をかけてくれたんですけど、それに返事すらできなくて。電車に乗ってる最中、゛何やってんや、俺"って。おかんも、俺がショックやってわかってるから声をかけてくれたのに、何やってんのやろって。それ、あかんやろって。10年くらい、いっしょに夢追っかけてくれてた人のやさしさやのに。゛俺、ガキか"って思いましたね」

ー気づけて、えらいよ。

「なんか、そこでひとつ吹っ切れて、やめるのはやめようって。まだ求められることがあるなら、続けていこうって。演技も好きやし、そっちの道もあるかもしれないって」

ーリハのとき、今後のことについて、事務所から何か話はあった?

「3人が呼ばれて、ソロのときは演技をメインで、3人が集まったらアイドル活動もするって形を提案されて。俺は、それに納得したんですね。これが現実やって。でも、流星と濵ちゃんは゛絶対に入る!"ってあきらめなくて。たとえ、4+3のような形になったとしてもって。俺は、その形は一切ゴメンやったんですよ。絶対イヤやって。言うたら、今まで7人で一列でやったのに、それが二列になるんなんてゴメンやって」

ー4人とは何か話をした?

「次の日のリハで4人が合流したんですけど、3人は3人、4人は4人で分かれてましたね。会話もなく。ホンマに忘れたいくらいの空気が流れてて」

ーつらかったね。

「そしたらリハ何日目かな、照史くんに話かけられて。゛4+3って形になるってどう思う?"って。俺、゛絶対イヤや!"って言ったんです。照史くん、゛そうだよね"って悲しそうな顔して。その会話を聞いてたスタッフさんに、゛イヤなのは当然。でも、照史くんの気持ちも考えてあげて"って言われて。その瞬間、俺がまちがってるって気づいたんです」

ーどうして?

「照史くんだって、4+3って形を望んでるわけじゃない。7人でデビューできるための道を苦しみながら探してくれてたんだって。俺がイヤやって言うのは、どんだけ照史くんを苦しめるのか。俺、まちがってた。自分が苦しいからって、目をそらしてたんです。デビュー発表のとき、いちばんつらかったんは、俺でも、流星や濵ちゃんでもない、4人やったって。テレビでは確かに笑っているように見えた人もいるかもしれないですけど、でも俺、見てて思ったんです。゛笑えてへんやん"って。ずっといっしょにいたからかわかる。゛全然、笑えてへんやん"って。それに気づけた瞬間、選択肢は゛7人"しか俺の中でなくなったんです」

ーそうだったんだ。

「そのあと3人で話し合って。4人はもしかしたらデビュー自体がなくなってしまうかもしれないのに覚悟を決めてる。俺たち3人も覚悟を決めようって。それを4人に伝えて。後で知らされたんですけど、4人が゛7人で"ってことを全力で押してくれて」

ー7人にこだわったんだ。

「はい。でも、もしもやけど、3人の中で流星か濵ちゃん、どっちかが抜ける状態で、6人か5人になるんだったら、俺は絶対に入ってなかったです。グループに入ることにこだわってたんじゃなくて、7人であることにこだわってたんで」

一生忘れられへん歓声と光景

ー7人の想いが、『なにわ侍』につながったんだね。

「リハに呼ばれて。なんで呼ばれたんやろうって思って。いざ行ってみたら、7人での曲のリハーサルが始まって、そこで、なんやろう。ホッともしたし、入れたんやと思いましたね。ただ、デビューするってことは、誰にも言ってなかったです。ホンマに誰にも。親にも言ってなかったです」

ーなぜ?

「家族にも、ファンの方にも、俺ひとりの言葉じゃない、どんな言葉でもない、7人の姿で、7人で並んだ姿で報告したかったから」

ー『なにわ侍』の一幕でも重岡くんとの掛け合いは感動的だったよ。

「セリフは、ふたりで考えて」

ー「俺の分もがんばってくれ。もう自信ないねん。今まで自分ができることはやってきた。全部やってきた。それでも報われなかった」ってセリフだね。

「演技として泣こうと思ってたんですけど、感情が乗ってしまって、もうええよっていうくらい涙が出てきたんですよ。しげも泣いてるし、なんやろうなあ。リアルな想いだったんで。ホンマできること全部やってきた結果だったんで」