夕暮れの東京ビッグサイト
君と二人きりになったけど
本当に卒業しちゃうの?
なんて聞けなくなくて
僕はうつむいたまま
君の笑顔の陰りに気付いていたから
さよならするのが怖かった
その両手を離さなかった
そろそろ時間になって
君は急に握ってた手を離して
無理して作った笑顔で
「今までありがとう」って言った
顔を上げたら
後ろを向いた小さな背中
行き場を失った僕の手は
さびしく震えてた
いっそのことえれぴょんのこと忘れたい
こんなにも切ないのに
溢れてくる涙を
零さないように瞳を閉じたら
今でも君の笑顔…
今でも君の声…
こんなにも恵令奈のこと
大好きだったなんて…
いつからか君に会うのも難しくなって
毎日会えたあの頃嘘みたい
夢みたいに過ごした毎日の中で
ずれていったタイミング
もうあの頃に戻れないの?
見慣れたはずの劇場さえも
…少し何かが違う
君のいないチームKは。
一緒に歩んできた季節を
これから僕は一人だけで見てくの?
大切な気持ちや想いで
頭の中を巡っていく思い出
あの5階に
あの劇場に
もう、えれぴょんはいない…
もうえれぴょんのことは忘れたい
そこに君はいないのに
涙目を隠そうとしても
この穴は埋められない
今もえれの声を、表情を、
身体中が憶えているんだ
誰よりも君は頑張っていた
ねえ、えれぴょん
君は今頃
どこの空の下を歩いているの?
どんな人と出会いながら
どんな日々を過ごしているの?
本当は君の幸せを
僕は願うべきだけど
ごめんね
僕はまだそんなに強くなれない…
でもやっぱりえれぴょんのこと忘れられない
こんなにも切ないけれど
溢れてくる涙を思い出と一緒に
零さないように瞳を閉じたら
今でも君の笑顔…
今でも君の声…
こんなにも恵令奈のこと
大好きだったんだから。
“ここに引っ越ししたよ
そのうち遊びにおいでよ”なんて
君がいつか言ってくれたらいいな…
そんな日をずっと待っていたいんだ
この蒼い空の下で
キラキラした君を待っている。
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