中国のトランジットビザ免除を正確に理解してる人は皆無?!







大前提として、中国の空港で乗り継ぎする場合は入国するか否かに関わらず、トランジットビザが必要です。仮に制限エリアから出なくてもです。この理解が重要で、これがわかると全て繋がります。トランジットビザは到着時には取得できないので、事前にビザセンターなどで取得が求められます。






それでは非常に不便ですよね。だから、24時間以内に乗り継ぐ人はトランジットビザが免除される制度を設けているわけです。そして、乗り継ぐ際に必要と認められる場合には、臨時入境許可を得て制限エリアから出ることができると定められています。







『バゲッジスルーで入国する必要がないから、私には24時間トランジットビザ免除は関係ない』ノービザで乗り継ぐなら、入国するか否かに関わらず、トランジットビザ免除の恩恵を受けています。関係なくありません。





『トランジットビザ免除で入国しようとしたら、拒否された。ビザ免除使えると聞いてたのに使えなかった!空港から出られずに、10時間も待って乗り継いで大変だった。中国はコロコロ変わるからダメだ』ノービザで乗り継げたのであれば、正にトランジットビザ免除です。臨時入境許可が下りなかったのは不運ですが、ビザ免除制度は問題なく使えたのです。コロコロ変わってません。24時間トランジットビザではノービザで乗り継げる、入国が必要な場合は臨時入境許可を申請できる。と明確に示されています。入国が必要ないと判断されただけです。ノービザで無事に乗り継げました。







ノービザで乗り継げるトランジットビザ免除と、臨時入境許可を同一視してる例ですね。以前も書いたように乗り継ぐのに入国が必ず必要な場合、例えば、都市が変わる、空港が変わる、ターミナルが変わる、荷物を受け取る必要がある時は問題なく臨時入境許可が下ります。ノービザで乗り継げるのが、トランジットビザ免除制度であり、それができなければ制度の意味がないからです。問題なのはホテルで休みたい、ちょっと観光したいという必要不可欠でない入国の場合。現在は臨時入境許可が降りない例はあまり見かけませんが、1年前は北京で臨時入境許可が下りないとかなり話題になっていました。審査官や空港の判断になりますので、リスクと言えばリスクです。







144時間トランジットビザ免除は違っていて、観光やビジネスをするための制度です。24時トランジットビザ免除と大きく異なります。つまり、トランジットビザ免除=臨時入境許可と考えて構いません。観光やビジネスをして欲しいわけですから、臨時入境許可が下りなかったという例がないのは、当然と言えば当然ですね。






私自身も普段は分かりやすさ重視で、トランジットビザ免除=臨時入境許可と伝えていますが、そもそもイコールではなく付随的なものです。みなさんも普段はそこまで正確に説明する必要はないですが、頭の隅に置いておくと良いと思います。もし、そんなこと最初から理解してた!という方がいらしたらぜひコメントください。






蛇足ですが、臨時入境許可をビザだと勘違いする人が多い理由が未だに分かりませんね。シールだからかなとも思ったのですが、韓国の入国もシールだし、韓国の入国シールをビザだと言ってる人いませんよね。中国の臨時入境許可だけなんでビザだと勘違いするんだろう・・・