第24期∮第二ステージ | れーらの気侭小説

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フィクション小説を書いていましたが、醒めてしまい休止中です。


――東京・日本武道館


(また選抜に入るにはどうしよう。)

中塚はメイクをしながら考えていた。

じゃんけん大会では選抜に入れたが、その次のシングルではいつものように外れてしまった。

家を出るときに家族にがんばってくるねとは言ったもののバトルに自信は無い。

「あっ!」

考え事をしていたため、いつの間にかメイクが濃くなっていた。

「え、落としちゃうの?いつもと違っていいと思うけど。」

振り返ると板野が前田亜美と立っていた。

「よかったらやってもらえますか?」

「上手くできるかな~。」

(お祭りだしたまには違うのもいいよね。)

いつも自分でやっている中塚にしては珍しく他の人にメイクを頼んだ。

「うん!かわいい!」

板野にしてもらったメイクは初めこそ微妙な感じがしたが、まわりの評判もよかったので徐々に満足していった。


ステージにはDIVAと板野友美が登場した。

DIVAは新曲を交えた六曲を披露し、板野はソロで三曲を熱唱した。

ミニライブが終わると休憩時間に入った


休憩時間を終えて会場の灯りが落ちると、名前のコールと共に白煙の後ろから続々メンバーが登場する。

一人を除いて全員が登場を終えると曲が流れ出した。

登場したのは秋元才加。

バナナの衣装に身を包み、その両手にはバナナが握られている。

小林はやられた!とくやし顔をみせた。

ひとしきりパフォーマンスを終えると、衣装を脱ぎいつものジャージ姿になった。

「一人だけ見当たらないと思ったら才加かー。」

秋元はミニライブを終えると楽屋には戻らず、メンバーにも知られまいと一人別室に待機していたのだ。

「実はこのために昨日バナナを買いに行きまして…。」

MCで昨夜のことを話して会場中から笑いを誘った。



――北海道・札幌ドーム


控え室にはピリピリした空気が流れていたが大場と市川の絡みを見ていて少し和んだ。

多くのメンバーが一人で過ごしているのに対して、竹内と名取は第一ステージで落ちてしまったため二人に混じって遊んでいた。

時折、これ公演でも使えそうと言ってメモをとっていた。

自分たちにできるのは戦った相手の情報を話し、不安を感じているメンバーの話し相手になってあげることだけ。

とは言っても知っている情報は梅田が〝爆発〟の能力を持っていたことだけ。

大島にいたっては何の能力かもわかっていない。

しかし、じゃんけん大会でなしえなかった研究生からの選抜を出すことが今の目標だ。



――大阪・京セラドーム


「おお、ええ感じや。この作戦でいこう。あと、提案なんやけど…。」

昨夜メンバーで話し合った作戦を南野氏を交えて最終確認する。

それに南野氏の提案を一つ書き加えた。

「よし、完璧や。各自合流するまでの段取りもええな?」

「はい!」


NMB48のメンバー全員で円陣を組み山本が声をかける。

「今日第二ステージに臨むのは8人やけど、ここにいる25人全員でNMB48。それを忘れず、自分がじゃなくNMB48が選抜をとる気持ちでがんばりましょう!」

「はい!」

「N!」

「N!」

「M!」

「M!」

「B!」

「B!」

「大阪魂見せたんでぇ!!!」

「おーーー!!!」

第二ステージを生き残るために必死で練り上げた作戦を胸にステージに上がった。



――愛知・豊田スタジアム


初日と同じ流れでライブまでを終え、休憩時間になった。

周りを見るとほとんどのメンバーが固まって話している。

そこで玲奈は不思議な光景を目にした。

珠理奈が一人で座っている。

矢神ならともかく、いつも誰かにくっついている珠理奈が今日は一人だ。

声をかけようとしたが先に大矢が話しかけにいったので気にせず楽屋を後にした。

廊下に出ると小木曽と木崎が話していたが、玲奈の顔をみるなりそそくさとどこかへ行ってしまった。

おおよそ今日の作戦でも立てていたのだろうと気にも留めなかった。


会場に戻り、しばらくファンに手を振りコクーンに入る。

選抜に入れるのは100人中16人。

さっきまで笑っていたメンバー全員が入れるわけではない。

初日は気持ちが揺らいでいたが、その迷いも昨日の大島との会話でふっきれた。

なにがなんでも選抜になる。

玲奈は目を閉じ、拳を強く握りしめた。


「それではまいりましょう。春祭りバトル選抜、第二ステージスタート!!!」




to be continued...