6.お中元を頂いたら
 お中元をいただいても、基本的にはお返しは必要ありません。
ただし、お礼状を出します。
親しい間柄の人なら、届いたらすぐに電話でお礼の気持ちを伝えても良いでしょう。その場合でも本来はお礼状を出すのが正式なマナーです。

ポイント 解説
お中元を持参された場合には ・突然の訪問でなければ、できるだけお部屋に通 しましょう。
「暑い中をわざわざおこしいただきまして恐れ入ります」
・ 御中元の品を差し出されたら、お礼を述べて必ず両手で受け取ります。
「お心づかいをいただき、ありがとうございます。」
「ありがとうございます。遠慮なく頂戴いたします。」
お礼状を出す ・宅配便で御中元の品が届いたら、なるべく早くお礼状を出すようにします。
ちょうど暑中見舞いの時期ですので、書き出しは「暑中お見舞い申し上げます」とすると相手の健康や安否も気づかうことになり、季節にも合っていると思います。

・ ご主人あての御中元に奥様がお礼状を書いても構いません。ご主人の名の横に「内」と併記します。

・基本的にお返しは必要ありませんが、おつきあいの都合上、お返しの品を贈る場合には、その品物にお礼状を添えても良いでしょう。

・なお、もし8月に入って立秋(8/7頃)を過ぎてしまったら、お礼状に使う文面 も「残暑御見舞」または「残暑 御伺い」となります。

[お礼状の文例・お礼文]
暑中お見舞申し上げます。
 このたびはご丁寧なお心づかいを頂き、本当にありがとうございました。 ズワイガニは、家族全員大好物で主人も子供達もとても喜んでおります。
 奥様にもくれぐれも宜しくお伝えください。
 まだしばらくは厳しい暑さが続きますが体調にはくれぐれもお気をつけ下さいませ。
お礼まで   
山田太郎
               内
受け取れないお中元が届いた場合には [もし、どうしても受け取れない御中元が届いたら]
(仕事での立場上受け取ることができないお中元や、常識を逸した高額な金品、もらう言われのないお中元が届くことがあります)

・配達時に「受け取りができません」と伝えて持って帰ってもらうというのが最も簡単ですが、宅配伝票に「受け取り拒否」と記載されると、どうしてもきつい印象となり、相手の感情を損ないかねません。
可能であれば「申し訳ありません。せっかくのお心づかいですが御遠慮申し上げます」と一筆添えて送り返したいものです。宅配のドライバーさんに、メッセージの添付が可能かどうか相談してみましょう。

・ 鄭重にお断りする場合には、包みをあけずに、そのまま上から包装をしなおして、「申し訳ありません。せっかくのお心づかいですが御遠慮申し上げます」とカードや手紙などに一筆添えて送り返します。
もっとお礼状の文例が見たい方は…別 ページをご覧下さい。>>>