参議院は24日午後、福田康夫内閣の総辞職にともなう首相指名選挙を行い、民主党の小沢一郎代表が首相に指名された。参院の指名選挙は1回目の投票で小沢氏120票、麻生氏108票でともに過半数(121票)に達しなかったことから決選投票が行われた。2度目投票では小沢氏が125票を獲得し、108票の麻生氏を抑えて首相に指名された。







 これに先立って衆議院で行われた首相指名選挙では、自民党の麻生太郎総裁が337票を獲得し首相に選出されている。両院の指名が異なるため両院協議会が開かれるが、憲法67条の規定によって衆院の議決が国会の議決となり、麻生氏が第92代の首相に指名される。衆院と参院の指名が異なるのは5度目となる。



 麻生新首相は組閣に着手し、25日未明までに新内閣を発足させる。これまでに、内閣の要となる官房長官には河村建夫元文科相、外相には中曽根弘文元文相、財務相兼金融担当相には中川昭一元政調会長、農水相には石破茂元防衛相などが起用されることが固まっている。



 衆院解散、総選挙の日程については与野党で10月21日公示、11月2日投開票との見方が強まっている。