最新シングル「RIVER」が、オリコンの週間ランキングで、デビュー以来初となる初登場1位を獲得した人気アイドル軍団が、熱狂的ファンの“標的”になってた。
浦和署によると、ファンにあるまじき行為を行ったのは無職の渋谷耕太被告。追送検容疑は08年9~10月にかけ、メンバー1人にあてたはがき2通を盗んだ疑い。すでに起訴されている分も含めると、08年9月から今年8月にかけてメンバーや元メンバー11人にあてた手紙や年賀状、携帯電話の請求書などの約200通を盗んでいた。
犯行の手口は、メンバーの住所をイベントなどで知り合った熱烈なファンとの情報交換で次々と入手。メンバーの虚偽の転居届を順次、新宿郵便局に勝手に提出し、メンバーあて郵便物が自宅に届くようにしていた。住所変更の理由は「同居することになったため」としていた。
渋谷被告は、容疑を認め「熱烈なファンで、メンバーのものは、何でもいいから手に入れたかった」と特定のメンバーを狙ったものではない“無差別犯行”だったことを供述。捜査関係者が被告宅を捜索をした際、「AKB48の関連グッズがたくさんあった」と驚くほどのファンだった。盗まれた200通の中にはレッスンの日程表などファン垂ぜんの“お宝グッズ”も多数あった。
今回の事件は、さいたま市内に住むメンバーの1人が5月、「自宅に郵便物が届かない」などと浦和署に相談して発覚した。同容疑者は8月31日に窃盗容疑で逮捕。9月に別の元メンバーあての郵便物の窃盗容疑で再逮捕されていた。
40人を超えるメンバーがいるAKB48は所属事務所もバラバラ。複数のメンバーを抱える芸能事務所の関係者は「個人情報を入手され、悪用されたということは怖いことです」と不安げ。別の事務所関係者は「重要事項はメールなどで連絡しているが、情報管理を徹底したい」と話していた。
また、全体を統括している事務所関係者は「ファンの方は法律を守った上で応援してほしい」と節度ある応援を呼びかけていた。