キーワードはAKB48 「もしドラ」大解剖(7/29放送・情報ライブ ミヤネ屋)
岩崎夏海・著『もし高校野球のマネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』
萌え系イラストを表紙にしているものの、れっきとしたビジネス書。
発行からわずか半年で100万部を突破した大ベストセラー、通称『もしドラ』のキーワードとは・・・
“AKB48”
ドラッカー『マネジメント』
企業の目的と使命を定義するとき出発点は1つしかない。顧客である。
物語は、弱小野球部のマネジャー川島みなみが勘違いからドラッカーの『マネジメント』と出会い、野球部を改革することを思い立つことから始まる。
『もしドラ』
野球部はそもそも営利団体ではない。取引相手やお客さんがいるわけではない。それでは、野球部にとっての顧客とは一体誰なのか?
経営学に高校野球の女子マネジャー、それを組み合わせたのは作家の岩崎夏海氏。彼はこの本を書いた理由をこう語る。
「ドラッカーはビジネスマン以外の方にも読まれるべき書物だと思ったからです」
実はあのトップアイドルグループのプロデュースにも携わっていたという岩崎氏。主人公みなみの実在のモデルとは?
まず岩崎氏の経歴から。
・東京芸大卒業後、作詞家秋元康氏に師事
・放送作家としてテレビ番組の制作に参加
・大人気アイドルグループAKB48のプロデュースにも携わる
AKB48チームKの峯岸みなみ。彼女こそが主人公・川島みなみのモデルとなっている。
岩崎氏はAKB48のプロデュースに携わることで『もしドラ』に繋がるヒントを得た──
個性的な彼女達が複数のチームに分かれ競い合いながら人々に感動を与えていく姿は、まさにマネジメントの実践そのもの。
特に、組織の中で何が必要かを考えて行動する峯岸みなみの存在は大きなヒントになったという。経営学と野球、そしてAKB48、3つの要素を巧みに操ることによって『もしドラ』は作られていた。
岩崎氏が峯岸みなみをモデルにした理由は、
彼女の最大の長所は、彼女自身が目立つのではなく周囲のメンバーを立たせようとするところ。
17歳にしてAKBのマネージャーでもある。
登場人物にはうってつけだった。(週刊ダイヤモンド 4/17号より)