人気アイドルグループAKB48の1期生・小嶋陽菜(28)が22日、東京・代々木第一体育館で卒業コンサート『こじまつり ~小嶋陽菜感謝祭~』を開催した。最後に気球に揺られながら「ハート型ウイルス」を歌唱し、メインステージの向こう側に降り立つと「今からミラノに行ってくる」とまさかの宣言。レッドカーペットの向こうに横付けされていたリムジンに乗ると「みんな、AKB48をよろしくね! バイバーイ!」と手を振って会場を後にした。関係者によると、ファッション系の仕事で空港に直行し、今夜イタリア・ミラノへ発つ。



 会場は、小嶋がAKB48の1期生募集のポスターを偶然見かけた原宿駅を最寄りとする代々木第一体育館。日程は自身の愛称“にゃんにゃん”にちなんだ「にゃん(2)にゃん(2)にゃん(2)の日」。セットリスト(演目)、演出、衣装、セットなど全面にわたって打ち合わせから入り、こだわりぬいた卒業コンサートが午後6時15分に幕を開けた。

 1曲目から元祖“神7”が揃い踏みするサプライズ。小嶋をセンターに、前田敦子、大島優子、高橋みなみ、板野友美、篠田麻里子、渡辺麻友の7人がメインステージのセット上に横一列に並んで登場すると、地鳴りのような歓声のなか、自身の原点という「スカート、ひらり」からスタートした。

 1期生のDNAの“継承”も行われ、チーム8選抜16人と「47の素敵な街へ」を、昨年12月8日の11周年記念公演でお披露目された16期生と「言い訳Maybe」を披露。魅せることに長けたパフォーマンスで後輩たちに背中を見せる。

 自身もアイドルファンとして、求められているものを誰よりも理解している小嶋は、ファン人気の高い大島優子との“こじゆう”コンビで「禁じられた2人」を披露。悲鳴のような歓声の中、しっとりと歌い上げると、大島は「きょうこの歌を歌うってことはそういうことだよね? 11年間ずっと待ってたよ、陽菜」と言って自身の頬を指差したが、「あ、こっちね」と唇を差し出して沸かせた。

 「恋のPLAN」では、ロイヤルボックスシートに入っていくと、私服で観覧していた1期生のOG・星野みちる、大江朝美、戸島花、駒谷仁美、浦野一美、川崎希らがマイクを手に一緒に歌唱。派生ユニット・ノースリーブスが結成されるきっかけとなった「純愛のクレッシェンド」では盟友の高橋、峯岸みなみとともに、鬼気迫る渾身のパフォーマンスで魅了した。

 ユニット曲パート最後を締めくくる「桜の木になろう」では、ピアノの伴奏1本で前田とデュエット。向かい合って情感を込めて熱唱した2人はほほえみあって頬を寄せあうと、小嶋は「2人で歌えてうれしい」と感激。前田も「いい歌を用意してくれてありがとう」と喜び、握手を交わした。舞台袖で観ていた指原は「すてきだった~」と初期メンデュエットにうっとりしていた。

 最後のコンサートのアンコールが明け、幕が降ろされると、純白のドレスで空中ブランコに乗って登場した小嶋は1万2000人のファンで埋め尽くされた会場を見渡した。「みんながいるから次のステップに進みます」と涙ながらにスピーチすると、初期メンバーの前田、高橋、板野、峯岸、篠田とともに「夕陽を見ているか?」を熱唱し、ファンは涙ながらに声援を送った。

 ラストは自身の代表曲「ハート型ウイルス」で締めくくり。気球に乗って会場入口側まで運ばれた小嶋は「時間がないの! 今からミラノに行ってくる!」とあいさつ。指原らの「打ち上げは?」の声を無視し、背中に「GRAZIE AKB48」とペイントされたジャケットをはおると、「みんな~、AKB48をよろしくね~!バイバーイ」と言い残して旅立っていった。

 破天荒なラストながらメンバーは口々に「小嶋さんらしい」と理解。総監督の横山由依は「小嶋さんがきょうのコンサートで何度も“AKB48が大好き”と言っていたのが印象的で。私たちも小嶋さんが大好きなAKB48をこれからもずっと残していきたい。今、私たちにしかできないことも絶対あると思うので、皆さんの力をお借りして、先輩たちのようにキラキラ輝けるグループであり続けられるように頑張ります」と宣言すると、メンバーと観客が「AKB」「48」のかけ声で一体となった。

 なお、小嶋はイタリアのブランド「FURLA」の招待を受け、展示会を鑑賞。1週間ほどミラノで過ごして帰国予定という。

■『こじまつり ~小嶋陽菜感謝祭~』セットリスト
01. スカート、ひらり
02. 少女たちよ
03. LOVE修行
04. 47の素敵な街へ
05. 言い訳Maybe
06. 君のことが好きだから
07. 呼び捨てファンタジー
08. 大声ダイヤモンド
09. ヘビーローテーション
10. 誕生日TANGO
11. シャムネコ
12. ヴァージニティー
13. ただいま 恋愛中
14. Baby!Baby!Baby!
15. ハイテンション
16. 禁じられた2人
17. 背中から抱きしめて
18. 恋のPLAN
19. Bye Bye Bye
20. ☆の向こう側
21. スキャンダラスに行こう!
22. 抱きしめられたら
23. 1994年の雷鳴
24. 純愛のクレッシェンド
25. 桜の木になろう
26. シュートサイン
【アンコール】
27. 夕陽を見ているか?
28. 青空のそばにいて
29. 桜の花びらたち
30. 10年桜
31. ファーストラビット
32. ハート型ウイルス

 
(オリコンより)
 
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最後のスピーチでは涙で言葉がつまるシーンや夕陽を見ているか?で涙ぐんで歌えなくなるなど珍しいシーンもありました。
 
最後はリムジンで空港まで直行(?)したようです。まさかのエンディングとなりました。
 
『こじまつり』の2日間が終わりましたが卒業コンサートでありながらお祭りや異色な演出があって湿っぽさを感じさせない何が起こるか分からない「こじはる劇場」でした。この劇場がAKB48で見られるのはあと2ヶ月弱ですが最後にどんな「こじはる劇場」を見せてくれるのか注目します。
 
2日間こじまつりに参加しましたが楽しかったです。詳細なレポートなどは後日随時書いていきたいと思っています。