音楽ソフト(シングル・アルバム・音楽DVD、音楽Blu-ray Disc)の売上高ランキング「アーティスト別トータルセールス」(以下ATS)では、1位の嵐、2位の三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBEに続く3位に乃木坂46がランクイン。2012年2月のデビュー以来初のTOP3入りを果たした。



 乃木坂46はシングル部門で5位に橋本奈々未の卒業シングル「サヨナラの意味」(11月発売/91.1万枚)、6位に「裸足でSummer」(7月発売/85.1万枚)、8位に「ハルジオンが咲く頃」(3月発売/82.8万枚)がランクインし、3作ともTOP10入り。アルバム部門でも7位に2ndアルバム『それぞれの椅子』(5月発売/33.2万枚)が入るなど躍進し、トータルセールスは昨年度(44.9億円=6位)から約30億円増の74.4億円を記録。ついに“公式ライバル”のAKB48(4位=69.5億円)を上回った。

 ATS部門ではBIGBANGが7位(38.4億円)に食い込みも2014年度の自己最高位17位(18.0億円)を大幅に更新。09年の日本デビュー以来初のTOP10入り。また、Hey! Say! JUMPが9位(34.6億円)に入り、15年度の自己最高位18位(22.4億円)を上回り、こちらも07年のデビュー以来初のTOP10入りを果たした。

■「アーティスト別トータルセールス」TOP10
1位 121.8億円/嵐
2位 82.6億円/三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE
3位 74.4億円/乃木坂46
4位 69.5億円/AKB48
5位 47.9億円/関ジャニ∞
6位 42.5億円/Kis-My-Ft2
7位 38.4億円/BIGBANG
8位 34.6億円/EXILE
9位 34.6億円/Hey! Say! JUMP
10位 25.4億円/μ’s
※シングル+アルバム+音楽DVD+音楽Blu-ray Discの総売上額

(オリコンより)

 

乃木坂46がアーティスト別トータルセールスでAKB48を上回るという乃木坂ファンにとっては歓喜のAKBファンにとってはショッキングな結果となりました。

 

果たして本当に乃木坂46がアーティスト別トータルセールスでAKB48を上回ったのか分析してみました。

 

 

 

シングルの価格は初回限定版および通常盤・劇場盤(乃木坂46はforTUNE music 販売分の通常盤)があって価格が異なるため各タイプの価格の平均を加味して便宜上1,200円に統一して設定

 

【AKB48】

《シングル》

君はメロディー 1,294,962枚  1,553,954,400円

翼はいらない 1,519,387枚   1,823,264,400円

LOVE TRIP/しあわせを分けなさい 1,213,660枚 1,456,392,000円

ハイテンション 1,202,533枚 1,443,039,600円

 

4作累計 6,276,650,400円

 

【乃木坂46】

《シングル》

ハルジオンが咲く頃 828,315枚 993,978,000円

裸足でSummer 851,229枚    1,021,474,800円

サヨナラの意味 910,811枚   1,092,973,200円 

 

《アルバム》 タイプが5種類あってタイプごとに価格が異なるため各タイプの価格の平均を加味して便宜上3,500円に統一して設定

 

それぞれの椅子 331,848枚 1,161,468,000円

 

 

4作累計 4,269,894,000円 AKB48との差2,006,756,400円 シングル1,200円換算だと1,672,297枚

 

CDの差は映像作品で逆転したようです。

 

【AKB48】

《DVD・BD》 DVDとBDで価格差があるため価格の平均を加味して便宜上統一して価格を設定

 

「第5回 AKB48 紅白対抗歌合戦」(5,500円) 約9,200枚 50,600,000円

「AKB48単独リクエストアワー セットリストベスト100 2016 スペシャルBOX」(22000円) 約4,500枚 99,000,000円

「AKB48グループリクエストアワー セットリストベスト100 2016 スペシャルBOX」(25000円)約3,300枚 82,500,000円

 

「祝 高橋みなみ卒業“148.5cmの見た夢"in 横浜スタジアム」(20,000円)  約7,000枚 140,000,000円

 

4作累計 372,100,000円

 

 

【乃木坂46】

《DVD・BD》 DVDとBDで価格差があり、かつ、タイプが複数あってタイプごとに価格が異なるため各タイプの価格の平均を加味して便宜上統一して価格を設定

 

「ALL MV COLLECTION~あの時の彼女たち~」(8000円) 約8万枚 640,000,000

 

「乃木坂46 3rd YEAR BIRTHDAY LIVE 2015.2.22 SEIBU DOME」 (20,000円) 約3万枚 600,000,000

 

2作累計 1,240,000,000円 差はAKB48とは867,900,000円差をつける。

 

〈CD+映像作品合計〉

AKB48 6,276,650,400円+372,100,000円=6,648,750,400円

乃木坂46 4,269,894,000円+1,240,000,000円=5,509,894,000円

 

差は1,138,856,400円

 

単純計算だとAKB48の方が上回りましたがあくまでもアバウトな価格設定で単純計算した結果ですし乃木坂46は単価が高い映像作品が売れているようなので映像作品の売上の差で乃木坂46がAKB48を上回ったものと思われます。

 

 

映像作品の売上の差で乃木坂46がAKB48を上回ったものと思われますが映像作品が弱いAKB48の弱点がモロに出た結果になったと思います。AKB48はリクアワ・AKB紅白が映画館中継されて後日BSスカパーなどで放送されます。たかみな卒コンもGyaOで生中継されたのもあってか映像ソフトの売り上げが伸びませんでした。劇場公演もDMMで観られますし選抜総選挙もBSスカパーとフジテレビ系列で生中継されるのでAKB48のコンサート・イベントに対するオープンなところが映像作品の弱さに出ていると思います。あとは乃木坂46の全体のビジュアルの差が出ているのかなと思います。

 

AKB48は今回の集計では2015年11月18日発売の「0と1の間」などアルバムの売上があまり反映されなかったようで来年は1月25日にはアルバムがリリースされてその結果が2017年のアーティスト別トータルセールスに反映されると思うのでそれが乃木坂46に上回る要因になるかだと思います。

 

 

ぱるる・こじはるが卒業する2017年のAKB48で今年以上の数字を出せるのか若手メンバー含めて今のAKB48メンバーの頑張りが必要になるかと思います。来年いいコンテンツ・いい作品をリリースすることを期待します。