これもまた前の記事と同じ回 (EP80)で、佐藤杏樹の魅力がふんだんに詰まっていた回でもあった。
おぎゆか同様「おおっ!杏樹やったじゃん!出来てんじゃん!」って感動したのでしかしおぎゆかとどっちかにしようかと思い、やっぱりここはネームバリューなんかを加味して数字を持ってる荻野由佳に期待して前の記事を書いたのだが…アクセス数はうんともすんともいわない鳴かず飛ばずの無残な結果に終わった。。。
ぜんぜん数字持ってへんやんけアイツなんやねんマジデ。。。
ということで佐藤杏樹についても書いてしまおう!
にいがったフレンド!EP80は過去にはないパターンでなかなか見所満載となった回でもあるが、荻野由佳の受け方の上手さ、楽し気、優し気、笑顔などが良かったからこそ、山田杏樹の嫌味がしっかりと笑いとなったことは、前の記事で書いた通り。
それとは別に…
嫌味を言っている彼女たちに、悲壮感が漂っていてはいけないんだよね。
哀れとか、無様とか、悲し気とか。
そういうものが一切出てないでできた2人もお見事だった。
それは、EP79回のもうじき卒業してしまう高橋真生とキャプテンと高倉さんとの回とを比べてみれば明らかに、観ているこちら側が気を使って(平安古典語的な意味での)恥ずかしくなってしまう悲壮感漂っているアイドル(女の子)ほどみじめで無様なものはない。それらを吹き飛ばして魅せてこそだろう。公の場に映り出る場面なのだから、やって魅せなければならない。まして3年が経っているのだから出来ないでいいわけがない。
そんな前置きはさておき、ここで語りたい佐藤杏樹の良さ、魅力、才能は別のところにある。
オープニングトークで荻野由佳を弄んで大いに盛り上がった後の移動中の話。
由佳様はお忙しくてテレビを観る暇もございませんわね、おほほほ
由佳様は東京に毒されてパンばかり食べてらっしゃるのねおほほほ
(新潟と言えば米!という発想繋がりで)
「お米食べなくなって、新潟を捨てた女」
なんていじられているとき。
「総選挙で選挙公約で、自分でお米を植えてから…」
佐藤杏樹のピックアップ時の、おぎゆかを見る目…
(良い子ちゃんアピール?良い子ちゃんアピール?良い子ちゃんアピールしてんの?)
そのあとすぐの佐藤杏樹…
ヘラヘラニタニタした顔で山田に無言の視線を送る杏樹。
(出たよコイツwwwwwなんか言ってるよwwwww)
(良い子ちゃんアピール始めちゃってるよwwwww)
ロッチ中岡も杏樹のニタニタと意地悪な表情を見てにんまり笑ってしまう。
ツッコミ脳の目とピックアップ感だ。
佐藤杏樹の最たる魅力であり、他の追随を許さない最強の武器でもある。
にいがったフレンド!でいつだったか(杏樹が出てない回)でロッチたちが他のメンバーたちと話したこと。
「NGT48の中で、仕切り(MC)って、誰がやってんの?」
「ん~と、…佐藤杏樹とかぁ…」
『杏樹なぁ!』
「アイツはスゲェよな」
「うんうん、杏樹の仕切りはエグいぜよ」
芸人ロッチ、特に同じく仕切り側のツッコミ役の(ある種同じ土俵の)コカドが絶賛していた点が面白くもあり、ボケ担当の中岡も同様に絶賛していた点が佐藤杏樹の素晴らしき仕切りの能力を間接的にだが知ることができる。
それはもう過去のフレンド!の端々に見え隠れする佐藤杏樹の目や思考の志向に目を向けるだけで、(その能力の凄さはさておき)この女の子はそっち寄りの子なのだなぁ…と容易に気付かされるのだ。
ただ残念ながら…
彼女がそうであるからして、唯一無二のその能力ゆえに、にいがったフレンド!のような番組では必要とされないし、活かされないし、邪魔になることもある(邪魔は言い過ぎかもしれない…。)
にいがったフレンド!みたいな番組では典型的なパターンでアイドル達がふざけて、それをコカドがピックアップして拾い上げて膨らませて面白おかしく表現してみたり、観る者のイメージをよりわかりやすく表現しなおしてみたり、あるいはアイドル達が何もできないでいる時はロッチ中岡がふざけることでアイドル達を巻き込んでみたり、それらを与えてやらせてみたり、それをコカドが拾って…で成立しているので、佐藤杏樹のようなタイプの人間は、不要となる、出番がない、やりようがない。疎外感。
それはもう芸人で、男で、オッサンで、プロで、長い芸歴を持つ、経験豊富な芸人が、じっと遠目から「なんでも拾ってやるよ!いつでもかかってこいや!」って身構えているコカドくんが反射的にどんどんやってしまうからねぇ~…
「ツッコミ役」は1人いれば十分だと、芸能界では常識だし、2人(数人)いると邪魔臭いし、どうしたって誰か一人を立てて引かざるを得ない役割でもある。
ちょうどわかりやすい場面があったので載せてしまうと
新潟を捨てたそもそもが埼玉県民のパン好き荻野由佳が
「東京ドームのパンだってぇ♡」
に対して、コカドが…
杏樹としてはこれがやりたいんだよね。。。ここの立ち位置、この役割。こーゆー感じのこと。
「はいそれキター!」
って。
彼女の目の鋭さと回転力のある頭と切れ味鋭い口回りとクリアな声、そしてガキんちょゆえの度胸の良さ、図々しさ、入り込んでいけるカットインのタイミング見計らえる間の理解力。
これらを以ってコカドみたいななんかそーゆー感じのことが、やりたいんだよね佐藤杏樹は。
(やりたいというと語弊があるが、そーゆー部分で光れる子。)
もちろん彼女は馬鹿ではないからロッチを差し置いて自分が前に出ることもしないしちゃんと引いてフレンド!形式に合わせて頑張る。
でも稀に(程よく)彼女の才能、最強の武器の片鱗が垣間見える面白さがある。
このシーンなんかも非常に面白かった。
ツッコミ脳だから「ふざける」ことに欲がないから、視野外だから、テンポが遅いんだよね。
中岡と山田野絵(この辺りの彼女の魅せは本当に素晴らしかったね。山田のくせにゾーンに入っているかの如くナイスな笑劇場だった。)はふざける人たちだから見事にテンポがいいんだよね。
『おぎゆか様ぁ~ははぁ~~~Orz』
って。ピッタリそろっていたね(笑)
その中にいてコカド同様ふざけることに欲がないツッコミ脳の佐藤杏樹は、ははぁ~Orzが1人遅れてしまった。
ふざけたい人、ふざけに行く人と、揚げ足とってピックアップして拾い上げたい人との違いがよく出ていた場面となっている。
そんな佐藤杏樹だから、番組から呼ばれることなく長々と御籠り時代を過ごさなければならなかった。
別にスタッフたちが彼女を悪く思うとか嫌っているとかではまるでなくて(そんなことは書くまでもない)、これで大切なことは、佐藤杏樹よりも高倉さんとか小熊ちゃんとか菅原りことか、もちろん山田野絵とか、わちゃわちゃはしゃいでふざけてそこにロッチらが関わり合ってぶわぁっと面白く出来る(なる)メンバーをどうしたって選びたいのは作り手の心境としてあるだろう。ホントにただただ田舎のシャッター街をプラプラ歩いてくっちゃべる番組なのだから、取れ高ありませ~~~ん。。。見どころありませ~~~~ん。。。では済まされない怖さがあるわけだ。
(かなり強引だが)じゃあ今のキャプテン加藤美南と、あの日のキャプテン北原里英と、佐藤杏樹の3人でプラプラ歩いて何が面白くなるのだろうか…?
やっぱりそこは菅原りこだし、山田野絵だし…清司だし、…まあ、そんな感じの「ふざけたい」メンバーが多くいた方が楽しくもなる。
そんな番組だからこそ余計に、コカド一人で十分な役割を持つ佐藤杏樹を入れ込むのもなかなか難しい。
次のシーン(EP81続き編)も非常に面白かった場面。
ビックリハウスに行くことになり、総選挙4様の荻野由佳様様が先陣切って最初にお入りになられる。
すると早々によろりとよろけておたおたする。
それを見た後ろにいた一行は大爆笑!
その中で佐藤杏樹はというと…
「カメラさん撮って撮って(笑)」
「スタッフさんあれあれ、早く早く(笑)」
画角を気にしてる場合かっ!
D目線やんけ…そんなアイドルは、イヤだ。。。
これは笑ったね~…大いに笑わせてもらった。
実際荻野由佳様のよろめきは画面にそこまでしっかり映ってないから一行の爆笑につられて笑うくらいなんだけどそこよりもむしろ杏樹のやってることの方が面白かったりもする。
こんなことできるアイドル女子が、他に誰がいよう?
これで何が面白いって彼女はまだ15歳とか16歳だからね…
唯一無二のNGT48佐藤杏樹の魅力が光るナイス名場面となった。
それでこれで思うことは、たとえ今後2期生、3期生、ドラフト4期生と新メンバー後輩ちゃんたちが次から次にやって来ても、決して埋もれることのない唯一無二のポジションに就けることを意味している。
須藤凜々花のような化け物大型新人がNGTに入って来ても何ら関係がない。
「あたしは、あたしっ♪」
誰にも邪魔されない独自のポジション。
むしろ後輩たちが増えれば増えるほど、彼女のその能力は真価を発揮し活躍場面が増え、必要とされる機会も増えて評価が高まる。
(ガキガキくんキャラでやっているらしい)彼女が真に人間力高めて賢くなるのであれば、チームのリーダーに就くことも容易い。
そう、指揮官杏樹の誕生だ。
回転力の速い頭と、回る口、甲高いが聞き取りやすくクリアな声、(学校の勉強的にはどうか知らんが)理路整然とした言葉の流れ、的確に射てくる言葉たち。
全盛期の嗣永桃子と同じとして言いようのないタイプで、今後の彼女の活躍ぶりが楽しみでもある。
面白い、面白くないは別にして彼女なら容易く熟して出来てしまうだろう…
元モーニング娘。の矢口真里が担当しているAbemaTV(アベマTV)「矢口真里の火曜TheNIGHT」で、風邪ひいちゃって出れないってなって、急きょ矢口が直接、卒業間近だったあの日の嗣永桃子に連絡して代わりに出てくれない?って。
そして出てきたももちはとてつもない仕切りを爆発させて、矢口よりオモロイ!矢口の代わりにももちに交代して!って大絶賛されたことがあったけど、佐藤杏樹も経験と智を積み込んでいけばそうなる可能性を秘めているこういうルートの「逸材」でもある。
それで思い出されるのはいつだったか…
NGT48劇場で、イベント的なものだったのかな…
めちゃイケの期末試験のパクリで、NGTメンバーたちが国語算数理科社会英語の問題をやって、珍解答とかいじってはしゃごう!
みたいなコーナーがあって。
そこではMCに西村菜那子と村雲颯香が抜擢されていて、佐藤杏樹は壇側だった。
それはそれは酷いあり様でも面白くもなんともない佐藤杏樹の無様な姿が思い出される…悲壮感漂う哀れだった。
それはもちろん、西村村雲コンビの仕切りもざんないものなんだけど(デビューしたばかりなので無理もないのだが、ここで言いたいのはそこではなくて)、ホントにただの、司会進行役の単なる進行感ではなくて、佐藤杏樹のすばらしさ、芸人ロッチが絶賛した杏樹の良さって、ピックアップ力なんだよね。
「はいそれもらい!」
「はい今のそれ~!」
「はい出たそれー!」
面白をどんどんどんどん積極的に取り出していくんだよね。
だから個人的にはあの企画(学力考査)の珍解答の遊びで佐藤杏樹がやっていたらどうなっていただろうか…惜しくもある。
大切なことは…
自分は基本、にいがったフレンド!でしかNGT48を観れていないので佐藤杏樹の活躍場面をほとんどまったく目にすることが無い。実際はきっと、もっともっと活躍しているだろうし、だからそうやって「NGTで仕切りと言ったら誰?」と聞かれた同期のメンバーは「杏樹」と言い、ロッチらが「杏樹は凄いぜよ!」と言ったのだ。
これから先も、にいがったフレンド!になかなか呼んでもらえないかもしれない…
これから先も、選抜入りすることも少なくなっていくかもしれない…
これから先も、総選挙では万年圏外のポジショニングに落ち着くかもしれない…
AKBグループ恒例の「まだいんの?」とか「誰やねん?」キャラに成り下がってしまう、かもしれない。
でも大丈夫。
佐藤杏樹であればその(あえて謙虚に言えば)NGT48内では唯一無二のこれまたガラ空きの席(それはそれは大きく豪華な玉座)に座ったオリジナルでなおかつ他の追随を許さないポジションだからこそ、彼女が自身の活躍の場、存在価値をそこに見出すことが出来れば、やりがいを感じて楽しく、同期・後輩たちから頼られて、「NGT48に佐藤杏樹あり!」と、ヲタたちからも評価される頼もしいメンバーとなるであろう。
「杏樹の仕切りが無きゃ成立しないよな~」
…って。
もちろん、まだまだ3年目でましてようやく2期生追加なのだから、歌って踊るテイのアイドル活動に対しても飽かずに負けずに全力であって欲しいものだ。
ヲタら絶賛のホントに彼女が歌が上手いのであれば韓国企画に挑戦すればよいものを…
この辺の出なさ加減もまた、ツッコミ脳の引き観、引き癖でもある…。